コレに注目 水泳と私
管理部管理課 ハンドルネーム 着実スイマー(50代後半・男性)
思い返せば、私は小学生の頃から音楽と体育が大好きだった。特に身体を動かすことは好きで、例えば中学校の部活は、年中楽しめる卓球を選んだほどだ。3年間、練習に励み汗を流したあの体育館の風景が懐かしい。 社会人になっても、運動好きは相変わらずで、今までもバドミントン、スキー、テニス等に親しんだ。ただ、こんな私にも唯一苦手なスポーツがあった。それは、水泳だ。苦手というより、「泳げない」といったほうが適切だろう。とにもかくにも、当時の私は陸の上では強いが、水の中に入るとめっきりと弱い人間だった。 昔は『スポーツ選手は肩を冷やすな』との教えがあり、それを忠実に守ったことを言い訳にしていた。しかし、時が流れ50歳の誕生日を迎えるときに、「このままではいけない!」と思い立ち、市が主催する“初心者水泳教室”開催のポスターに魅せられ、一週間ほど悩んで参加した。 「水の中は自由で気持ちが良い」との話も聞いていたが、実際にプールに入るととんでもなく難しい。浮くことはもちろん、沈むこともできない。耳には水が入り、飲みたくも無い塩素水を味わい、進まないキックに落ち込んだ。しかし今までの経験で、少し我慢すれば楽しい世界が待っていることは本能が教えてくれた。そこで「どうすれば続けられるか」を考えた。
自称“日本全国プールコレクター” ■正しい方法を学ぶこと 初心者教室で正しい泳ぎ方を学んだ私は、卒業する頃にはクロールで25mを何とかこなせるようになった。その勢いでスイミングスクールに飛び込み、10ヶ月でクロール、1年半で背泳ぎ、8ケ月で平泳ぎをマスターし、その後バタフライに辿り着くまで通い続けた。 ■泳いだ記録を残すこと 私はメモ好き人間で、30年ほど前から、日常のできごとをほんの一行で書き綴っており、パソコンに保存している。いわゆる「30年日記」である。水泳を始めてからは、それを使って、泳いだ回数、だんだんと伸びる距離、時々計るタイムを記録するようにした。 更にいろいろなプールに行くことを決意し「日本100名山」ならぬ「私の100プール計画」をスタートさせた。 泳ぐこと自体はすぐに楽しく感じられるようになったが、副産物として、友達が増えたことが何とも嬉しかった。またあの頃のように、彼らと酒を飲みながら語り合いたいと思う。 今年になって三十数年振りに故郷に戻り環境が激変した。練習時間も大幅に減ったが、現在67箇所のプールコレクションをまた増やしていきたい。ときどきマスターズ大会にも参加して、毎日“みずみずしい”生活を送りたいと思っている。
現在までに行った数々のプール施設のパンフレット