月刊OTANI'09 新年号特別企画
ふれ逢いステーション出演者インタビュー
出演者からのメッセージ


 12月6日(土)、富山県民会館で行なわれた第10回「OTANI PRESENTS ふれ逢いステーション」は、雪模様で非常に足元の悪い中、会場いっぱいのお客様にご来場いただき、東京からおいでのゲストの皆様も熱い演奏で応えていただきました。後日ゲストの皆様から下記のメッセージを頂きましたのでご紹介いたします。

気心知れた皆さんと
楽しく演奏


大橋美加さん
(Vocal)

 今回ご一緒したゲスト・メンバーの方たちは、以前に共演した方や家族ぐるみのおつきあいがある方など、気心の知れた皆さんでしたし、地元ミュージシャンの方々も丸杉さんや浜田さんは以前にご一緒したことがあり、リラックスして気持ちよくうたうことが出来ました。
 富山のミュージシャンの皆さんは、音楽情報にホントに詳しくて、いい意味でマニアック。私のずっと昔のアルバムに収録していた曲などもご存知で、コミュニティFM「美加のNice’N‘Easyタイム」を聴いているかたもいて、とても励みになります。浜田さんのギターは、東京のミュージシャンの間でも知られていて、安心して共演出来ますね。
 富山の食べ物がおいしいのは、広く知られていますが、特にこの季節はお魚がおいしい!そしてそれに合う地元のお酒がたまらないですね。7日朝のホテルからの景色も素晴らしく、富山は俳句の材料の宝庫と実感しました。

       ― 海底に白海老ねむる山眠る ― 魅歌
【大橋美加さん(vocal)】
 ’86年ファースト・アルバムが、日本ジャズ・ヴォーカル賞新人賞を受賞。シネマ・エッセイストとしても3冊の著作を発表するほどの映画通です。’96年4月より、NHK-FM毎週水曜『ミュージック・プラザ第2部ポップス』の構成、選曲、DJを10年間担当し、音楽ファンにはおなじみです。’07年7月には、映画の主題歌や挿入歌で構成した9枚目のリーダーアルバム『CINEMANIA』を発表し、好評。
> 大橋美加さん 公式サイト <
大橋美加のバル・ド・パラディ


思い出いっぱいの富山で

安井さち子さん
(安井さち子トリオ・リーダー、Piano)

 私の両親は 富山県で生まれ富山県で育った生粋の富山県人です。私は、富山で生まれたのですが、父の仕事の関係で関西で育ちました。祖父、祖母とも富山に住んでいましたので、両親が里帰りする度、私は、富山に遊びに行っていました。とても懐かしい思い出です。
 これからも富山を愛し、富山を盛り上げていきたいと思っています。
 そして、今回「ふれ逢いステーション」に参加させていただいたことを心から光栄に思っております。
 また、富山が芸術で溢れる素敵な街でありますように、私も、微力ながら貢献させていただけたら幸いです。
【安井さち子さん(piano)】
 4歳からクラシックピアノを学び、大学3年時にジャズに転向。大学卒業後バークリー音楽大学に特待生留学し、ジャズ作曲科を’98年、ピアノ科を’99年に卒業、両科の最優秀成績の称号を授与されました。2008年NYレコーディング『Enamorada〜恋人〜』が、「Swing Journal」誌ゴールドディスク第7弾第100弾に選定されオリコンにもチャートイン。5月には同誌日本ジャズメン人気投票で、ピアニスト部門5位、また作曲/編曲部門でも8位にランクインし、現在注目の女性ピアニストです。

> 安井さち子さん 公式サイト <
Sachiko Yasui official Web Site


会場満員で
移動の疲れ吹き飛ぶ


大隅寿男さん
(Drums)

 6日の朝、北海道札幌空港から発って、羽田までは問題なかったのですが、そこからは天候の関係で乗り継ぎの連続でした。約12時間かけて、雪の中、夕方の5時過ぎに会場に到着。何とか開演時間6時前に間に合いました。
 悪天候なのでお客様の出足を心配したのですが、約1200席の会場が満員。12時間の移動の疲れが吹き飛びました。喜んで聴いていただいているお客様の表情を拝見して、心から来てよかった、と思います。
 このイベントはもう10回目にもなるんですね。実行委員会の皆さんの力でこうした取り組みを継続的に行なっておいでなのは、素晴らしい。富山の音楽シーンの活性化のためにもぜひ続けて欲しいです。
 また地元バンドの意欲的な演奏もすばらしかったですね!
 そしてなによりも、実行委員のみなさんのコンサートの運営の素晴らしさに感心しました!
 そして、私の移動に際してのご配慮ありがとうございました。
 このコンサートいつまでも続きますように!
【大隅寿男さん(Drums)】
 1944年 福井県出身。’69年プロ活動開始。菅野光亮(Pf)、八城一夫(Pf)、大野雄二(Pf)、山本剛(Pf)等、日本を代表する名ピアニストのトリオで共演。的確なサポートぶりで好評を得て、日本のJAZZ界の重鎮です。エネルギッシュな演奏で定評あり。
> 大隅寿男さん 公式サイト <
大隅寿男 Blog

地元出演者やお客様とも
楽しく交流


金子 健さん
(Bass)

 「ふれステ」に出演するため前日から富山に前乗りしました。羽田から飛行機の予定が、悪天候のため欠航になる可能性がある、ということで急遽JRに変更。上越新幹線で「越後湯沢」下車。「会場は富山なのにどうして越後湯沢???」と意外でしたが、車でお迎えにきていただき、雨風の中3時間の移動となりました。
 富山に無事到着した後、主催者の皆さんと一緒にお食事をしながら打ち合わせ。すでに10回を重ねるだけあって、主催の方々はもちろんJAZZに限らず音楽好き。音楽談義で盛り上がりました。
 本番当日は雪模様。今日のコンサートは大丈夫かなあ〜と思っていましたが、スタートしたら満席!千人以上のお客様に来て頂きました。
 地元ミュージシャンのステージから始まり、ゲストの大橋美加さん。そして我われ「安井さち子トリオ」が演奏し、最後はコラボレーション。地元のミュージシャンの皆さんや、お客様との楽しい交流ができました。
【金子健さん(Bass)】
 1964年 東京生まれ。国立音楽大学卒業後演奏活動を開始。’93年、岡安芳明(g)「Midnight Groove」に参加後、山本剛(p)、大隅寿男(ds)、阿川泰子(vo)、他と共演。参加アルバム多数。’05年には、自己のリーダー作『I Like It!』を、’06年には『The Chant』発表。’07年以降は山下洋輔(p)Special Big Band、寺井尚子(vln)、矢野沙織(as)等のツアーにも参加するなど、活発な演奏活動を再開中。
> 金子健さん 公式サイト <
Ken's Blog

ブリおこしの嵐が
心に火をつける



Miwakoさん
(Alto Saxophone)

 12月は北陸では「冬本番」。コンサートの前日からブリおこしの嵐がやってきました。久しぶりに灰色の冬の空をあおぎながら故郷に帰ってきたのを実感しました。嵐が心に火をつけてくれました。
 コンサート当日は大雪になってしまいましたが、県民会館のホールはお客様でいっぱい でした。1200人ものホールがお客様で埋め尽くされるのは、コンサートに対するお客様の期待の大きさに他なりません。もちろんこれまでのコンサートの構成や演奏内容が評価されてのことと思いますが、スタッフの方々の応対がとにかく一生懸命なんです。「このイベントはおいでになるお客様たちとふれあう場であり、私たちも勉強させてもらっています」と。こうした気持ちがお客様に伝わっているんだなって思いました。「 絶対に最高のステージにする。」との思いで、ステージに立たせていただきました。
 今回は、トランペットの丸杉さんがリーダーの「Jazz Pal」というバンドで活動していた元の仲間と一緒にやらせていただきました。時間を経てもかわらぬ音楽に対するみんなの熱い思いを感じ、うれしくなりました。
 ボーカルの大橋美加さん、ピアノの安井さち子さんやベースの金子さん、ドラムスの大隅さんとご一緒させていただき、新たな出会いをさせていただいたことにも感謝です。
 舞台装置も照明も、音響もすばらしかったです。クリスマス気分に酔いしれる演出もよかったと思いました。 岡本さんの司会もすばらしかったです。
 お越し下さった皆様、ありがとうございました 。雪の中、ご無事に家路につかれたでしょうか...

【miwakoさん(Alto Saxophone)】
 富山県高岡市出身。1998年「浅草ジャズコンテスト」で優秀ソリスト賞受賞。2000年より都内に活動拠点を移し、オリジナル曲の制作に取り組む。2005年CD『星図』を、2007年11月CD『いろは』をリリース。心の伝わる演奏をモットーに全国的に活動を展開中。
> miwakoさん 公式サイト <
サックスプレーヤーmiwakoホームページ

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【私の青春ミュージック】
【第10回ふれ逢いステーション出演者からのメッセージ】
【イルミネーションのある風景】
【編集後記】

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