3月、弥生、春ももうすぐそこまで来ています。この時期私の部署はなにかと忙しく、毎日があわただしく過ぎていきます。 さて、3月といえば卒業から新たな出発の時期です。思えば卒業を小中高大と4回も経験したのに、あまりいい思い出は残っていません。 強いてあげれば中学校の卒業式が一番思い出深かったかもしれません。 今から30年程前の話なので、最近はそんなことはしないのかもしれませんが、その当時、好きな卒業生の学生服の第二ボタンをもらうということが、同級生や下級生の女の子の間で流行っており、気になる卒業生がいる女の子は、卒業式終了後の校門前に待ち構えて、第二ボタンをもらうといった光景が見られました。 中学時代も、さしてもてなかった私は、ボタンをもらいに来る女の子がいるわけでもなく、かといってさっさと帰るわけでもなく、高校生になればあまり会うことのなくなる同級生たちと、どうでもいい話をしながら、心の中では誰か来ることを期待していました。 結果的には同級生の女の子が冗談半分で、「もらってくれる人がいないなら、もらってあげるわ」と、それでも半ば強引にボタンをもっていってくれました。その日は第二ボタンが無いことがひどく嬉しかったことを覚えています。だからその時撮った写真には第二ボタンが無いのです。 もう見返すことも無くなった写真ですが、何かの拍子に見ると当時を思い出します。 で、結局その女の子とは、高校が違いましたが1年半くらい付き合い、なんとなく別れました。 自分の中で随分美化し、デフォメルしてあるかもしれませんが、淡い卒業式の思い出です。