私たち北陸に住む者にとって、何より「春」を感じさせる花といえば、桜を上げることに異論をはさむ人は少ないだろう。 ある種「あこがれ」にも似た思いで桜を語りたいところだが、「花見の思い出」といえば、実は「言い争い」の記憶になってしまうところが、残念だ。 当社、富山工場時代には、花見の季節には松川土手か呉羽山と決まっていたものだが、今より寒かったのか、焚き火が付き物で、風上の焚き火の煙が風下に流れ、 「もう少し煙を抑えてもらえませんか?」 と言うところが、何しろ一杯入っている勢いで 「オイッ、煙たいよッ! いい加減にしろ!」っと つい言い争いになってしまい、後味の悪い思いをしたものだ。
ご近所の花見会場 県内の花見の有名どころは、テレビや新聞で知られているが、自分たちの身近にも楽しみにしている「名所」があるわけで、小生のおすすめスポットは大門駅にほど近い「東洋紡」内の桜だ。 約30本ほどの古木が、毎年見事な花を誇っている。通り沿いからも見えるが、その見事さは、ご近所の住人の皆さんが東洋紡さんに「開放」を願い出られたくらいで、毎年ご近所の花見会場になっている。私も時々誘われるままに(・・・・・・・)ご一緒させていただく。 今の今まで知らなかった人と、長年の友だったように話しに花が咲くのは、「桜」の魔力なのか、はたまた「般若湯」の為せるわざなのか…。