第4回「OTANI PRESENTS ふれいステーション」

津軽三味線 VS JAZZ
Photo Report

12月17日(日) 富山県教育文化会館ホール


■ 第1部 津軽三味線、パーカッション

 暗転から津軽三味線の音と同時にピンスポットが点灯し、津軽三味線奏者の鍋谷東輝(はるき)さんの「津軽じょんがら節」でスタートです。迫力ある音で、まず会場の心をつかみました。

鍋谷東輝(はるき)さん

ヤマダベンさん
 2曲目は、パーカッショニストのヤマダベンさんとのコラボ・セッションです。まったくの即興の演奏でありながら、日本の伝統の響きと、エスニックな響きが、不思議と調和します。
 2曲演奏が終わったところで、司会のタナベさんからお二人にインタビュー。鍋谷さんは「津軽の口調」で奏法を説明。富山県民謡と津軽民謡をくらべて、三味の音のニュアンスの違いも。
 ヤマダベンさんは楽器一つひとつを示し、音を出しながら楽しいトーク。演奏もトークも惹きつけます。
 再びお二人で演奏です。こちらも完全な即興で、お互いの音を聴きながら、激しく絡んだり、優しく語ったりと、息を呑みました。


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■ 第2部 JAZZ

【SCAT席亭トリオ】

1曲目は「SCAT席亭トリオ」の演奏でJazzのスタンダード・ナンバー「That's All」。軽快なテンポでスタートです。
左から、安部誠彦さん(ピアノ)、岡本勝之さん(ベース)、川北隆博さん(ドラムス)

■SCAT席亭トリオ+千葉はな
 【Fly Me To The Moon】
 【How High The Moon】


      千葉はなさん
 タナベさんの呼び込みで、「grava」のメンバーの千葉はなさんがソロボーカルとして登場。現在、東京在住で、ライブハウスや各種イベントなどで活動中。高岡市出身。「SCAT席亭トリオ」をバックに2曲歌っていただきました。


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■SCAT席亭トリオ+千葉はな+川嶋哲郎
 【The Christmas Song】

 千葉はなさんの3曲目は、千葉さんの呼び込みで川嶋さんが登場し、共演です。川嶋さんのカデンツァ(自由な演奏)でスタートし、一息ついたところから、ピアノが静かにイントロを奏で始め、歌をリードしました。


■SCAT席亭トリオ+川嶋哲郎
 【Autumn Leaves】
 【浜辺の唄】

 千葉さんが下がると、器楽演奏で「枯れ葉」が始まりました。JAZZのスタンダード中のスタンダードですが、カルテットの迫力ある演奏は満場のお客様の胸に迫りました。その後の「浜辺の唄」では、川嶋さんのテナーサックスから漏れる息で、波の音が会場に流れ、静かなソロ演奏の後、一転してスピード感あふれる「浜辺の唄」に一変しました。パワーあふれるカルテットの演奏は、息をするのも忘れるくらいに鬼気迫るものがありました。



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■司会(タナベマサキ)と川嶋哲郎氏とのトーク


タナベマサキさん
(フリーパーソナリティー)
「どうしてあんなに、いろいろなフレーズが出てくるのですか」とタナベさん
 「降りてくるんです、何かが!それが私に演奏させるんです。こんな演奏をしよう、あんな演奏をしよう、と思っていると、『こんな、あんな演奏をしよう』という演奏になってしまいます。無になって演奏できるようにしたいです」と川嶋さん。ウ〜ン、深い!
川嶋哲郎さん
「ふるさと富山での演奏は楽しいですよ」と川嶋さん。


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