愛車へのこだわり・第2弾
技術部敷設課 ハンドルネーム driving my way(50代・男性)
これからの季節は、海へ山へと遊びに出掛けるのにいいシーズンですが、その足として大切な役割を担うのが、自家用車です。 私の愛車歴も39年になり、車の免許を取得してから現在まで乗り継いだ車の距離をトータルすると、約95万kmにもなります。数字だけ見てもよく分かりませんよね。これは、月までの片道を38万キロとすれば、1往復を優に超える距離です。相当な距離だとご理解いただけるのではないでしょうか。改めて文字にすると、随分と長い距離を走ってきたなという実感と、これまで大きな事故もなく、自分の命を守ってきてくれたなという感謝の気持ちでいっぱいです。 実は2012年2月号に、愛車についてのエッセイを書かせていただきました。今回は、ご好評にお答えして(笑)、第2弾として四輪駆動(四駆)へのこだわりについて書かせてもらいます。 衝撃的な出会い 私と四駆との出会いは35年前になります。当時、二輪駆動の三菱「ギャラン」に乗っていました。ある冬の寒い日、アイスバーンの山道を走っていると、前方にコーナーがせまってきたので、シフトダウンし減速しながら進入すると、そこには2本のわだちが出来ていました。思わずハンドルを取られ、気が付くと大きくコースアウトしていました。幸いにもそこは田んぼだった為、私も車もほとんどダメージはありませんでした。周りを見ても人家もなく、心細い中、気を取り直して道路までくると、遠くの方から、「シュボボボ…」という音が聞こえます。祈るような気持ちで手を大きく振ると、止まってくれたのが四駆のスバル「レオーネ」という車でした。その車は、乗用車タイプでは、四駆の先駆けとして、「水平対向四気筒」というエンジンを搭載し、独特のエンジン音は、スバルメーカーのサウンドとして、現在も受け継がれています。この時の印象があまりにも強烈で、忘れもしません。アイスバーンをものともしないするどい加速にすっかり虜になり、いつかは四駆に乗りたい!と思うきっかけになりました。その後、念願がかない、初めて購入したのが、小型のボンネットバスの様な愛らしくかわいい形をした、トヨタの「ランクルBJ−41V」という車です。3000CCと排気量も大きく、ディーゼルエンジンの四気筒で、低速トルク(低速でも回せる力)もあり、当時ではありえなかった四速発進ができたくらいです。「お父さんの車ってすごい!!!」その言葉を聞きたくて、子供を助手席に乗せ、フロアまでつかる水深の河原を渡ったこともありました。今でも、時々走っている姿を見かけますが、その度に、当時の思い出が走馬灯のように蘇り、ついつい見惚れてしまいます。 私にとっては、四駆が命。これからも過信することなく、大事にいたわりながら安全運転を心掛けていきたいと思います。