7月4日「梨の日」
製造部製鋼課 ハンドルネーム 豊水(30代・男性)
私の家は梨農家で、これから繁忙期を迎えます。一番忙しいのは8月お盆辺りからですが、暑くなってくると“頑張るぞ”と気合も入ります。今は祖母と母が中心となってやっていますが、外仕事で体力も使うので、取り組む姿勢なんかは感心します。そして、体を使う作業は出来る限り自分がやりたいと思っています。 さて、梨の収穫こそ、夏から秋にかけてですが、一年中多くの作業が待っています。冬場には、長く伸びた枝の剪定や、梨棚である鉄線に枝を誘引する作業、いらない枝を燃やしたりしなくてはいけません。春になれば、花が咲きます。4月頃からは、その花に花粉を付ける作業が始まるのです。しっかりと果実をつける為の大切な作業です。(真っ白い花が鉄線にそって真っ直ぐに広がり、とてもきれいなので、是非お近くの方は見て行ってください。) 次に行うのは、摘果作業です。大きく綺麗な形の梨を作る為に、一カ所に5〜6個ついた結実を一個だけ残して切り取る作業です。この様に、次から次へとやるべきことが待っています。 まだまだ続く梨農家の一年 繁忙期である収穫時は、私も手伝います。朝の6時半頃から作業を開始、昼ごろまでせっせと収穫するのです。午後からは、選果場への搬入、お客様へ配送する為の箱詰め作業、その他小売販売などを行います。 夏に良質な梨を収穫する為に、一年中梨の木と向き合って様々な作業をしなくてはいけません。堆肥や肥料をまいたり草を刈ったりもありますが、私が一番大変だと感じる作業は、消毒です。3月頃から8月の実を採る前まで週に1回、朝と夕方に行なうのですが、条件がそろわないとやり直しとなる為、常に空を眺めています。雨が降らず風のない日で、天気予報と睨めっこ状態です。消毒して2日経過すれば問題は有りませんが、雨で消毒液が流れてしまうと、やり直しになりますから。 我が家で育てている梨の種類は、“幸水”、“新高”、“豊水”です。“あきづき”も作っていますが、木が10本と少ないので、さほど量はありません。私は、酸味の強い豊水が一番大好きなのですが、皆さんはどの種類が好きですか?収穫時期も、幸水⇒豊水⇒新高と少しですがずれています。全てが揃う時期は短いですが、食べ比べしてみるとおもしろいかもしれません。 皆さんに美味しい梨を届けられるように、家族一丸となって頑張りたいと思います。