進学
製造部圧延課 Father(50代・男性)
娘が今年、高校を卒業し、大学へ進学します。あの小さかった娘が…と思うと、とても感慨深いものを感じます。県外の大学へ進学の為、母親と娘は何度も行っているようですが、こういう時、父親とは戦力にならないものだなと痛感しました。事細かな気配りも出来ず、ただ見守るだけと言う感じでした。 しかし、一度だけひっそりと大学周辺まで車を走らせたことがあります。娘が行く大学がどんな場所にあり、どんな大学なのかを見てみたかったから。富山県と同じで、交通手段があまりなく車が必要な地域で、コンビニエンスストアなどもないので買い物に行くにも大変だなという印象でした。 物が溢れている環境の子達にとっては、不便だと感じるかもしれません。物がない時代から豊かな生活になった変化をみている世代の私も、豊かな生活に慣れ、それが普通の生活となっていることを改めて感じました。 娘は一旦寮生活をしますが、最終的には1人暮らしになります。全てが初めてのことで、不安を感じることもあるでしょう。でも、そんな不安を吹き飛ばし、早く環境にも慣れて4年間を楽しんでほしいと思っています。 私は、「読書」と言えば、もっぱら漫画でしたが、娘は親に似ず、昔から本の虫で本を読むことが大好きでした。大学も文学部で、大好きな小説を読んだり書いたりしていくのだろうと思います。自然豊かな場所で、何を感じて、何を学んでくるのか…。表現下手で見守るだけの父親ですが、娘のことは誰よりも思っています。娘にとって、4年後、とてもいい経験だったと言える大学生活であることを願っています。