OTANIでは2008年号から毎年オリジナルのカレンダーを制作しています。2017年版からは社員が心惹かれてシャッターを切った多数の応募作品の中から、12枚の写真を選んで季節を綴っています。早いもので、今年で5作目となりました。
今年のカレンダーに採用された社員の中から、2名の社員に、写真を撮った時のエピソードや写真への想いなどを語っていただきました
新たな写真世界へ
営業部営業2課
Apple信者(40代・男性)
1月「初茜」
早朝、自宅を出ると目の前に朝焼けの剣岳が見えました。その荘厳な光景のあまりの美しさに車を止め、iPhoneを取り出しシャッターボタンを押しました。そうなんです、この写真はスマートフォンで撮影したものです。
写真サークルに入っているくらいですから、写真に興味はあるものの、カメラを持ち出して撮影しに行こうと身構えるのはおっくうで、また、絞りや被写界深度などを覚えるのも苦手なもので、最近の撮影はスマートフォンオンリーです。もともと、モノや人々の面白いと思える瞬間を撮るのが好きなので、スマートフォンは最適なフォトツールですね。
そして最近のスマートフォンは、レンズや画素数の向上だけではなく、最新の高速な処理装置による画像処理の向上により、新たな写真世界を切り開くようになってきました。スマートフォンが行っている画像処理には、被写界深度の測定や赤外線センサーによる暗所撮影の向上などがありますが、中でも面白いと感じるのは、一般的にHDR処理と呼ばれている処理です。iPhoneの例で言うと、一度のシャッターで同時に複数枚撮影し、AIによる処理を経て画面の明るい部分、暗い部分を合成して一枚の写真に仕上げる処理のことです。この処理により、実際に人が見ている画像に、より近くなっているということです。これまでの写真は、人が見ている物とは違っており、それが写真の持つ面白さのひとつになっていたと思います。それを否定するものではありませんが、新しい写真の世界が広がることも面白いと思っています。
ちなみに、この画像処理は人間の脳でも自動的に行われているものです。AIが人間の脳に近づいてきたというところでしょうか、面白いですね。
※絞り…レンズを通る光の量を調整する機構のこと。
※被写界深度…ピントが合う範囲のこと。
レトロな「味」に挑戦したい
営業部営業1課
こまり(女性)
9月「秋の田んぼ道」
「どうにかして1枚はカレンダーの写真に採用されたい!」毎回このような気持ちで気合を入れて撮影に挑みます。しかしこの写真、カレンダー用に狙って撮影した物ではありません。9月の仕事からの帰り、途中の田んぼ道でスマートフォンのカメラを使って何気なく撮影した写真なのです。気合を入れて撮影した写真は残念ながら選ばれず、何気なく撮った写真が選ばれる。こんなはずではなかったのに…とその時は思いました。選ばれたことはとても嬉しかったので、帰り時間と綺麗な夕焼け空が重なった偶然に感謝です。
先日インスタントカメラで街中を撮り歩くというテレビ番組を見ました。久しぶりに見たインスタントカメラの写真は懐かしく、味があり、またどんな写真が撮れているか分からないドキドキ感を思い出しました。今度はインスタントカメラの写真に挑戦してみようかなと思っているこの頃です。
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