場所:富山県民会館 大ホール

写真提供:かみしま写真事務所



第1部
Groovin'

【曲目】
No Porblem(危険な関係のブルース)
Perdido
Misty
Smile
Stardust
Tristeza
Confirmation


オープニング映像に続いて、ゲストの八木秀樹さんのドラム・ソロのあと、軽やかなラテンのリズムでテンポの提示があり、一曲目「危険な関係のブルース(No Problem)」が始まりました。

Groovin’は、フロントがトランペットとアルトサックスの2管、リズム・セクションはピアノ、ベース、ドラムスに加えて、パーカッションが加わり、典型的なハード・バップ・クインテット+パーカッションといった豪華な構成です。
白井淳夫さん
(アルトサックス)
金子 純さん
(リーダー・ベース)
藤城正子さん
(ピアノ)
八木秀樹さん
(ドラムス)

サミー岡倉さん
(パーカッション)
荒木 学さん
(トランペット)



1曲目の演奏が終わり、会場からの拍手が鳴り止まないうちに、引き続いてベースの金子純さんから、2曲目の「Perdido」のイントロがはじまりました。テーマに続いて、福井市からゲスト参加していただいた、アルトサックスの白井淳夫さんの歌心いっぱいのソロがスタート。続くトランペットの荒木学さんは、ハーマン・ミュートで渋く応戦。抑えたサウンドでありながら、大胆なソロ・フレーズで魅了します。




2曲が終了して、ふれ逢いステーションではおなじみの司会のお二人、岡本勝之さんと垣田文子さんが登場。今回のふれ逢いステーションのテーマ「Fall into Jazz」の紹介の後、ベースの金子さんにGroovin'のメンバー紹介をしていただきました。


 続いてメドレーでバラード3曲を披露。1曲目は荒木さんのフリューゲル・ホーンをフューチャーした「Misty」。2曲目は、ピアノの藤城さんをフューチャーして、チャップリンの映画「モダンタイムス」の挿入曲「Smile」です。3曲目は白井淳夫さんのアルトサックスをフューチャーした「Stardust」です。美しいメロディーを3者3様に歌い上げ、会場から感動の拍手を浴びました。



 ここで、直前に決まったジョイント演奏です。なんと、第2部「寺井尚子カルテット」の寺井尚子さんが登場し、お客様から歓喜の拍手で迎えられました。次の曲「Tristeza」はサンバの代表曲として知られていますが、Groovin'とのセッションは熱い競演となりました。
 弦楽器であるバイオリンと、管楽器との3人のテーマ演奏から始まり、お互いを刺激しあって渾身のソロ演奏が続きます。


「Tristeza」の演奏後、「ぜひ少し、お話を…」と、司会の岡本さんと垣田さんから寺井さんのご紹介とインタビューが始まりました。

岡本「先月、平成21年度文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞なさいました。おめでとうございます。」

寺井「ありがとうございます。身の引き締まる思いでいます。この受賞を励みに、ますます精進いたします。」

岡本「寺井さんは、今のような演奏スタイルを確立して、“ジャズ・バイオリニスト”としての先駆的役割を果たしてこられたと思いますが、その原動力は何ですか?」

寺井「ジャズの持つ魅力は、他にはない即興の音楽ですよね。つまり、その場で初めて出会った人と、簡単な打ち合わせだけで曲を一緒に演奏できること。そしてもうひとつ、その場のお客様の拍手や歓声でエネルギーをいただくことが、わたしの原動力になっています。」




Groovin'による第1部ラストナンバーはチャーリー・パーカーの曲「Confirmation」です。曲の最後のテーマはハード・バップならではのアレンジで、リーダー金子さんのバンドとしてのこだわりが感じられます。



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