場所:富山県民会館 大ホール

写真提供:かみしま写真事務所



第2部
寺井尚子カルテット

(曲目)

I Got Rhythm
Autumn Leaves(枯葉)
Minor Swing
Do You Know What It Means to Miss New Orleans (いとしのニューオリンズ)
オルフェのサンバ
Sametime Ago 〜 La Fiesta
テリーのテーマ 〜 Smile
エスクアロ(鮫)

 第2部、「寺井尚子カルテット」のスタート曲はジョージ・ガーシュインの「I Got Rhythm」。ピアノの北島さんのアレンジによる軽快なアップテンポで演奏され、会場もノリノリです。
北島直樹さん(ピアノ) 寺井尚子さん(バイオリン)
中沢 剛さん(ドラムス) 店網邦雄さん(ベース)


2曲目は、シャンソンの代表曲、「Autumn Leaves(枯葉)」です。心揺さぶるようなバース(前奏部分)は、バイオリンならではの情感溢れるサウンドで会場の心を一気につかみます。曲全体がゆっくりとしたスローテンポで唄い上げられると、会場では涙をぬぐうお客様も見受けられました。そして、3曲目は軽快にヨーロッパの香りが漂う「Minor Swing」です。バイオリンとピアノのソロ演奏のあとは、ドラムとの掛け合いで盛り上がります。



「様々な事情でふるさとを離れた人々が、ふるさとを思うとき、心があたたかくなります。」との紹介で4曲目がスタート。ジャズのふるさとニューオリンズを唄った曲、「Do You Know What It Means to Miss New Orleans (いとしのニューオリンズ)」です。
 北島さんのピアノ・ソロの前奏に導かれて、古き良きアメリカ南部の街、ニューオリンズを懐かしむ雰囲気の、ゆったりと優雅な寺井さんのバイオリンの音色が会場に響きます。
 5曲目は、映画「黒いオルフェ」の挿入曲、「オルフェのサンバ」です。この曲はほとんどの部分が弦を指ではじく、「ピチカート奏法」で演奏され、おしゃれでリズミカルなサウンドは、会場のお客様の体を揺らします。



続けて、昨年2009年にリリースされたアルバム「Adagio」にも収録されている、チック・コリアの作品から「Sametime Ago」と「La Fiesta」がメドレーで演奏されました。
 「La Fiesta」の中では寺井さんのパワー溢れるソロに続いて、北島さんのエキサイティングなピアノ・ソロが続きます。ピアノ・ソロが終わると、寺井さんとベースの店網さんとの二人だけの息を飲む"バトル"が始まりました。一旦カルテットによる演奏に戻った後、中沢さんの火の出るようなドラム・ソロが会場を沸かせました。



寺井さんのメンバー紹介に続いては、チャップリンの映画作品「ライムライト」から「テリーのテーマ」、「モダンタイムス」からは「Smile」がメドレーで演奏されました。哀愁に満ちたバイオリンの音色で奏でられるチャップリンのナンバーはお客様の心に深く染み入りました。


第2部の最後に寺井さんから「このステージに立つまでに、様々な出会いやふれあいがあって、今日があります。今日もみなさんからエネルギーをいただきました。ありがとうございました。」とメッセージ。締めくくりの曲は、アルゼンチン・タンゴの作曲家、アストル・ピアソラの曲から「エスクアロ(鮫)」です。



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