6月13日「小さな親切の日」
業務部製品発送課 ハンドルネーム 一日一善(30代・男性)
6月13日は「小さな親切運動スタートの日」だそうです。小さな親切運動とは、毎年6月13日に一日一善をしようという運動の事で、日常生活の中で善意を広める事に重点を置き、個人や団体の顕彰や清掃活動などを行っているようです。この言葉を聞いて、昔見た映画を思い出しました。 『ペイ・フォワード』 中学1年生の男の子が、社会の授業で先生に出された“自分の手で世界をより良く変える方法”という課題に対し、“ペイ・フォワード”という計画をたてました。誰かに善いことをしてもらったら、3人の人間に親切をし、さらにそれぞれ親切を受けた者が3人に親切をしていくという内容のものです。その男の子は、3人に自分の出来る善いことを行いましたが、なかなか結果が出ず、自分の不甲斐なさを責めてしまいます。しかし、蒔いた種から確実に芽が出ており、その運動に共感した人が恩を送り、活動が広がるという映画です。映画を見た多くの人の心にも届いたのではないでしょうか。私も、大変感銘を受け、印象に残る映画でした。 子供に見せたい背中 受けた恩は返す。受けた恩を他の人に送る。自分が幸せになる為には、まず周りの幸せを望む。言葉に出すことは、とても簡単です。しかし、実際にできるでしょうか…。当時は、印象に残っただけでしたが、映画を見てから随分と月日が経ち、私も親になりました。 先日、家族でライトレール(路面電車)に乗った時の事です。自分達が座り、あいていた席が埋まった後に、お年寄りが乗ってこられました。子供と共に席を立ちましたが、「どうぞ。」の一言が言えませんでした。親切を行うにも勇気が必要だと実感しました。その後、子供に席を譲る理由を説明はしましたが、理解できたかどうか…。実際に自分がその場面に直面して、より感慨深く考えさせられる事になりました。 子供は親の背中を見て育ちます。手本となる背中を見せる為にも、親である私自身が、親切な心を忘れずにいたいと思います。そして、誰かの為に何かをしてあげたいと思う気持ちや、誰かに何かをしてもらった時に感謝する気持ちを感じられる子供に育ってほしいと思う今日この頃です。