コレに注目! 青春18きっぷ
総務部企画管理課 ハンドルネーム のんびり鉄子(女性)
学生最後の夏休み、同級生の友人たちと一緒に島根へ旅をしました。当時は、20代前半の女子旅にしてはかなり渋いチョイスだね、と言われましたが、ちょうど島根の石見銀山遺跡が世界遺産に登録された時期でしたし、当時私たちの間で流行っていたドラマの舞台になった地でもあった為、迷いなく島根行きが決定しました。と言っても、中国地方に行くのは全員初めて。当時住んでいた名古屋からどのような手段で行けるのか、旅の計画はそこから考えなくてはなりませんでした。一人当たりの予算を考えると交通費はできるだけ安く抑えたい。と考えるとバスや車が最適ですが、車酔いする子がいたため敢え無く断念。せっかくの旅行だし、バイト代はたいてリッチに新幹線にしようか!と考えていた矢先、「青春18きっぷ」の存在を知りました。 「青春18きっぷ」とは、JR線の普通列車、快速列車が1日乗り放題となる乗車券です。使用期間は春・夏・冬など学生の休暇期間にあわせて決められています。決め事はいろいろありますが、お金はないけど時間はある、そんな学生にとって大変ありがたい切符というわけです。それまで馴染みはありませんでしたが、何事も経験と、「青春18きっぷ」を使った鈍行での旅をスタートさせました。 時刻表とにらめっこ 車内ではゆっくり過ごせるかと思いきや、30分で乗り換えの為、ホームからホームへ全力疾走したり、駅のホームで小一時間待ったり、時刻表とにらめっこしながら電車を決めたりと、なかなか忙しい旅となりました。けれど、それもこれもすべて電車旅の醍醐味。楽しいおしゃべりは途切れることなく、長い乗車時間や待ち時間も苦にはなりませんでした。10回ほどの乗り換えで朝から晩までかかりましたが、終着地の松江に着く頃には、宍道湖に沈む夕日がとても綺麗で、今でもその時の風景を思い出します。派手さはありませんが、旅の喜びを肌で感じる事ができ、一生忘れられない良い思い出となりました。 あれから何年か経ち、社会人になった今でも同じメンバーで旅行をします。今ではすっかり新幹線や特急列車を使った“ラクチン旅”ですが、島根旅行は今でも皆の語り草となっています。