エイジング
製造部圧延課 ハンドルネーム 安らぎハウス(20代・男性)
私は昨年、結婚を機に家を購入した。私も妻も、昔から新聞の広告や雑誌に載っている間取りを見るのが好きで、人一倍家に対するこだわりを持っていた為、家づくりは困難を極めた。今となっては笑い話だが、展示場を回っては長時間居座り、お互いの意見をぶつけあった。 いつものように展示場を見学していると、妻が、ある展示場の前で足を止めた。中を見せてもらうと、簡素な造り、重厚な建具、適度な照明、そのすべてが私たちを惹きつけ、一瞬にして心を奪われた。その住宅メーカーに決定するまでに時間は必要なく、とんとん拍子で話がまとまっていった。 大きな決断で、家具にも愛着 家具も、迷わず展示場に飾ってあったメーカーに決めた。シンプルで、丈夫で、存在感がありすぎないことがポイントだった。好きなデザインの家具も見つけられ、色も家の床色と合わせることに決めたのだが、ここで大きな決断が迫られた。家具の仕上げ方法である。その方法には、“オイル仕上げ(時間がたつほどに味がでるが、メンテナンスが必要)”と“ウレタン仕上げ(時間がたっても味はでないが、メンテナンスは不要)”の2種類あり、面倒くさがりの私は、手入れできないだろうからと、ウレタン仕上げの家具に気持ちが傾いた。しかし、丁寧にメンテナンスをされたオイル仕上げの家具は、やはり風格が漂うというのか、格好よさが際立って見えた。悩んだ末、家具メーカーの担当の方と妻の後押しもあり、オイル仕上げのものを購入することにした。 我が家の家具は、数回しかオイルを塗っていないので、まだ「味」が出ているとはいえないが、愛着は確実に湧いてきている。この先、どのような変化を見せてくれるのだろうと、今から楽しみである。