7月16日外国力士の日
技術部技術課 ハンドルネーム らっこさん(30代・男性)
7月16日は、外国力士の日だそうです。1972年(昭和47年)のこの日、大相撲名古屋場所で、ハワイ出身の力士ジェシーこと高見山大五郎が、外国人力士として初めて幕内優勝を果たしました。最高位は関脇止まりでしたが、幕内通算出場や幕内通算連続出場などの数々の記録を残しています。 私が子供の頃は、横綱千代の富士関の全盛期で、小さな体で大きな力士を投げ飛ばす姿は、これぞ相撲の醍醐味という爽快感を与えてくれました。また、幕内のほとんどが日本人力士で、日本各地の力士たちが地元の大きな期待と声援を受け、意気揚々と取り組みに臨む姿も印象的でした。当時は、富山県出身力士として、琴ヶ梅関が長期間に渡って関脇として活躍していた頃で、私も琴ヶ梅関の一番が始まる時間にはテレビの前に座り、応援するのを楽しみにしていました。琴ヶ梅関は富山県民からの絶大な人気があり、県内ニュースで毎日結果が報道されるほど注目を集めていました。 歴史と歴史をつなぐ大一番 その後は、若貴フィーバーに沸く大相撲人気の時代がやってきました。千代の富士を倒す貴乃花の一番は今でもよくテレビで放映されており、ひとつの時代が終わる寂しさとともに、立派な後継者が育ったという嬉しさもあり、長い大相撲の歴史をつなぐ感動的な一番として取りあげられています。そして、当時は曙関という外国人力士が良きライバルとして若貴人気を支えていました。 その後、八百長問題などによる大相撲人気の低迷など、いくつかの変遷を経て、自分より年上だった力士たちが減り、いつのまにか年下の力士ばかりになっていき、「横綱・大関がすべて外国人力士」という少し寂しい時代が続いております。「早く日本人の横綱を」という声をよく耳にしますが、私としては、「富山県出身の横綱を」という贅沢な期待を膨らませ、いつの日かその日がくることを願っております。