部活の思い出
管理部管理課 イナカもの(50代・男性)
最近は、自分にとってよい出来事があまりないなぁと感じていました。そんな状況を打破するべく没頭できるようなものがある訳でもなく、きっかけも掴めずにスッキリしない気持ちが続いていました。 何を楽しんでいるかと問われると答えに詰まりましたが、あえて言うならば、月に一度ほど高校時代の友人とお酒を飲み、お互いの近況報告や情報収集をすることでしょうか。高校時代に熱い日々を共に過ごし、共に泣き笑い合った友人で、30年来の付き合いとなる訳です。この年齢になっても、こんな風に付き合いができる友人の存在は、大変嬉しく思います。 これからも前に進め その友人とは、高校時代に一緒にラグビー部を立ち上げた、いわば苦楽を共にした戦友です。当時は大学ラグビーが大流行し、大変盛り上がりを見せていた時代でした。私の通った高校は、女子高から共学に変わった時で、そもそも男子生徒が入る部活がなく、球技をやるスペースもなかった為、何ができるかと考えた先に辿り着いたのがラグビーだったのです。といっても、初心者の集まりであることとスペースの関係で、ランニングがメインとなっていましたが、それでも、当時は楽しくて仕方がありませんでした。その後進学し、住んでいた場所の近くで大学ラグビーの練習をしていたのでよく見にも行きました。元日本代表の平尾選手や大八木選手がずば抜けて大きかったことは今も鮮明に覚えています。 社会人になってからも、知人に誘ってもらい社会人ラグビーでプレイしていました。大流行していたといっても、富山県のラグビー人口はそう多くはなかったので、人数集めに労力を注いだそうですが(試合をする為には最低15人は必要)、縁が縁を呼び、高校ラグビー部の枠を超えて人が集まり広がっていきました。この年代になり、体力が衰えてきた今は、もっぱら見る専門ですが、今の中高生たちは、体格、体力、技術、戦術ともにほんとうにすごいと思います。自分がやっていたあの当時の体力と体格があっても、今の子達には絶対に勝てないでしょう。 そんな思い出話やお互いの近況を話しながら、旧友たちと飲むお酒はとても美味です。何十年経っても思いだすことができ、昔話をおつまみに美味しいお酒が飲めるのは、いろいろなことを共に経験し深く心に刻まれているからで、過去に感じた思いや経験の全てが今の私そのものだからだと思います。 良くない出来事が続いていると感じていましたが、周りに感謝することに気付けたことで、今の私に必要なことだったのだと思います。これからも友人との楽しい時間を大切にし、新しく前に進んでいきたいと思います。