目が痒い。
　鼻水が止まらない。
　花を噛み過ぎて頭も痛い。
「なんだこれは！」
　どうやら私は花粉症を患ってしまったようである…

　3年前の2月頃に不意にそれは訪れた。
　私はそれまで病気という病気には無縁に近い生活を送っており、体調を崩すと言ったら腹を壊すとか二日酔いくらいのものだ。風邪なんて片手で数えられるぐらいしかかかった事はないし、インフルエンザだって一度もない。
　しかし、どうしたことか私の身体は今までに感じた事のない不快感にみまわれている。絶不調である。どうにかしてよ、本当に。

「めっちゃ辛いんですけど」
　花粉症フレンズたちに報告した。
「ようこそ、こちらの世界へ　笑」すごくいい顔をしていた。こちらとしては、たまったもんじゃない。

　なぜ、花粉症になったのだろう。
　確かに、家の裏には杉林が生い茂り、昔からこの時期になると、目を疑う程の花粉が空を黄色く覆い尽くしてはいたが…。
　遺伝的なもの、食生活、生活環境の変化、睡眠不足、ストレスなどが原因として可能性があるという話も聞く。なんとなく、日頃の不摂生が祟ったのではないかと密かに悔やまれる今日この頃。
　やっぱり、ちゃんとした生活習慣は大切だ。

　そんな後悔と反省をしている私を尻目に、また憂鬱な季節がやってきた。
　この長く苦しい戦いはいつまで続くのか…。
　神のみぞ知るのかと私は思いにふける。