桜開花所感
原料部資材課 ハンドルネーム クシマル(60代・男性)
本年は、温暖化の影響か、全国的に桜の開花傾向が早かったようです。2〜3週間早く、人々の気持ちを和ませる予定でしたが、例年ほど“花見”というワードを耳にすることはありませんでした。本年1月以降蔓延している“新型コロナウイルス”による影響です。 新型コロナウイルスの感染が都市部で急速に拡大している事態を受け、安部首相は東京都など7都府県を対象に『緊急非常事態宣言』を発出されました。また、中国を始め、ヨーロッパ、アメリカでも猛威を振るい、世界規模での危機的状況となっており、国内及び県内においても、陽性患者が日々増えております。 閑散とした桜並木に寂しさを感じて 私の家から徒歩で数分の所に、射水市内を流れる二級河川があります。その川沿いには、千本桜が3月下旬ごろより咲きほこり、ライトアップされ非常に綺麗な風景を醸し出しています。しかし、毎年、大勢の方がお花見にいらっしゃるのに、本年は、桜見物人は誰一人としておりませんでした。ライトアップも効果なし…コロナウイルスの感染拡大予防措置として、不要不急の外出を避けるようにと、広く県民・市民等に自粛要請を行っており、その冷静な対応であると思います。春になると賑わった当たり前の風景がなく、私たち地元の人間だけではなく千本桜も寂しく思っていることでしょう。 多くの人が桜の花に惹かれる理由は、いくつかあると思いますが、儚さと美しさの両方を兼ね揃えていることではないかと思います。冬が終わりをつげ、これから活気ある季節へと向かう希望を象徴するかのように咲きほこり、淡いピンク色一色になる風景はとても美しく、その期間はとても短いので、散りゆく美しさと、もう散ってしまうのかという名残惜しさを感じられることではないかと…。 全国及び全世界的な経済活動の低迷が懸念されておりますが、終息を願うと共に、来年は、本年以上の桜の美しさ、見物客の心の癒しと希望への道へと繋がることを念願する次第です。