場所:富山県民会館 大ホール

写真提供:舘写真事務所



第1部
グラス・セッション+ゲスト:原さとし
(曲目)

FOGGY MOUNTAIN TOP
IF THAT'S THE WAY YOU FEEL
RED WING
I’M COMING BACK BUT I DON’T KNOW WHEN
I SAW THE LIGHTS
FOGGY MOUNTAIN BREAKDOWN
WE’LL MEET AGAIN SWEETHEART

 第1部は、アップテンポな曲、FOGGY MOUNTAIN TOPからスタート。
 ボーカル3人のハーモニーが場内一杯に広がりました。「ブルーグラス」という名前をご存知でない方も、なんとなく懐かしいサウンドに笑顔がこぼれます。アメリカを代表する音楽のジャンルであるカントリー&ウェスタン・ミュージックとルーツを同じくするジャンルとして約70年の歴史があります。



中村しのぶさん
(ベース&ボーカル)
西尾康さん
(フラットマンドリン)

北川元也さん
(フィドル、ボーカル)
茂村敦雄さん
(リーダー、バンジョー)
針山隆さん
(ギター&リードボーカル)



2曲目は、マンドリンのイントロからスタートする、スローテンポの曲、「IF THAT'S THE WAY YOU FEEL」と続きます。
3曲目は、どこかで一度は耳にした事のある、昔懐かしいメロディーの「RED WING」です。バンジョーメインのインストゥルメンタルで、つい口ずさんでしまいそうになった方もおいでだったのではないでしょうか?




ここで、次の曲に合わせたチューニングの間、インタビュー・コーナーになりました。司会はおなじみ、岡本勝之さんと垣田文子さん。
垣田「見慣れているようで、少し違うなあと思うのが一番右の西尾さんが弾いておられるマンドリンですが・・・。」
岡本「私たちの知っている一般的なマンドリンは、裏が丸くなっていますよね?」

西尾「それはクラシック・マンドリンです。ブルーグラスでは、裏が平たいフラットマンドリンを使います。」


4曲目の「I’M COMING BACK BUT I DON’T KNOW WHEN」は再び軽快な2ビートです。ボーカル&コーラスをたっぷり聞かせる、ミディアムテンポの歯切れのいいサウンドがお客様の体を揺らします。



 ここで、射水市出身のゲスト・バンジョー奏者、原さとしさんの登場です。グラスセッションの皆さんと一緒に、ブルーグラスの代表曲「I SAW THE LIGHTS」のジョイント演奏になりました。初の共演とは思えない、息のあった歌声が会場一杯に響きました。
原さとしさん(バンジョー、ボーカル)


グラスセッションのみなさんが一旦下がり、原さんのソロ演奏が始まりました。日本で初めてバンジョーが演奏されたのは、江戸末期にペリーが来航した時だという記録があり、その同じ時代に作られた古楽器を原さんが最近入手。3日前に日本に到着したばかりのその楽器をこのコンサートで初お披露目というお話に会場からどよめきが。
 原さんは旧新湊市の曳山囃子に親しんだだけあって、バンジョー一本でそれを表現。打楽器、弦楽器、管楽器などの入り混じったようなサウンドで、とても一人での演奏とは思えない音の厚みに会場のお客様は圧倒されました。バンジョーを太鼓として演奏するドラミングスタイルは、原さんならではの妙技です。そのテクニックと音楽性に多くのお客様から感嘆の声が上がります。




 再び、グラスセッションのみなさんが登場して、同じバンジョー奏者の茂村さんと「バンジョー・バトル」が始まりました。曲目は、「この曲が弾きたくてバンジョーを始めました。」と言うバンジョー奏者が多いと言われる「FOGGY MOUNTAIN BREAKDOWN」です。なんと、ここで二人が交差して相手の楽器のネックを押さえながら演奏するバンジョーの「二人羽織」で会場を沸かせました。二人の息を呑むようなバトルに圧倒されました。


 第一部のラストは、邦題「また逢いましょう!」で知られる「WE’LL MEET AGAIN SWEETHEART」で締めくくりました。



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