場所:オーバード・ホール

写真提供:田中広告写真



第一部

曲目
アイネ・クライネ・ナハトムジーク(小夜曲)第1楽章 セレナーデ
水上の音楽
愛のあいさつ Op.12
ルーマニア民族舞曲 Sz.68
アルルの女第2組曲より“メヌエット”、“ファランドール”
サウンド・オヴ・ミュージック―ハイライツ
ラデツキー行進曲


 オープニング映像が終わるといよいよ開演です。「とやまレディースアンサンブルOASIS」の皆さんの登場です。女性ばかりのアンサンブル・ユニットだけに、ステージ上は一気に華やかな雰囲気に包まれました。

 今回で「ふれ逢いステーション」は15回目ですが、初のクラシック・ユニットの登場です。コンサート・ミストレス、小澤眞琴さんが中心となって集まったアンサンブルです。結成から今年で11年になります。

 最初の演奏曲は、モーツァルトの曲の中でも、もっとも良く知られた「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(小夜曲)第1楽章 セレナーデ」。
 続いて、ヘンデル作曲の組曲「水上の音楽」。この曲は、18世紀前半ころの、王侯貴族の舟遊びの情景を彷佛とさせる優雅な曲として知られています。会場は女性ばかりのアンサンブルならではの、叙情性あふれるサウンドに酔いしれました。

3曲目は、エルガー作曲「愛のあいさつ Op.12」。オリジナルはピアノ独奏曲だったそうですが、当日はOASIS全員によるアンサンブル演奏です。


3曲が披露されて、司会のお二人が登場。コンサート・ミストレス、小澤眞琴さんへのインタビューが始まりました。

司会(垣田)
「このアンサンブルの普段の活動は?」
小澤
 「日ごろはそれぞれが別々に活動しているのですが、演奏会の予定が入ると、演奏曲に必要なメンバーに声をかけて、練習を開始するという活動スタイルです。大きなホールであればフル・オーケストラであったり、学校や小さい町の公民館などであれば弦楽カルテットだったりですね」



インタビューの後は、2曲続けての演奏です。
4曲目は「ルーマニア民族舞曲 Sz.68」。ハンガリー出身の作曲家、バルトークの作品。1915年にピアノ曲として発表されましたが、1917年に管弦楽用に編曲されました。短い曲が7曲で「ルーマニア民族舞曲」の表題になっています。



5曲目は、ビゼー作曲「アルルの女第2組曲より“メヌエット”、“ファランドール”」
このメヌエットは、フルートの代表曲として知られています。フル・オーケストラでの演奏の際はハープとオーケストラが伴奏するところを、この日はピアノとオーケストラが担当しました。
 ファランドールは、某製薬会社の栄養ドリンクのテレビCMで流れていて、軽快で力強いメロディーは、すっかりおなじみの曲です。



5曲目の後、司会のお二人が小澤さんにインタビュー。

 司会(岡本)「こうして聴くと、クラシックの曲はいつかどこかで聴いていて、意外におなじみですよね。小澤さんは先ほど、公民館や学校などでも演奏されるとのことですが、子供たちにも間近で触れ合う状況もおありなのでしょう?」
小澤「楽器の直ぐ近くで聴いてくれている子供たちの表情が、どんどん変わっていくのが本当に楽しみです。いろいろな機会に生の演奏や楽器に触れ合って、クラシック音楽に親しんでいただいて、演奏者にもなってほしいですね」
岡本「でも、男の子だったらこのアンサンブルには入れませんよね」
小澤「そうなんです。メンバーが足らないときは男の子でも、カツラとドレスをつけて…というわけにもいきませんしねぇ〜」(場内笑)


 6曲目「サウンド・オヴ・ミュージック―ハイライツ」。このミュージカルは、映画や舞台で、日本で最もよく知られた作品といってよいでしょう。「エーデルワイス」や「ドレミの歌」「私の好きなもの」など、多くの有名曲が生まれたミュージカルですが、その中でもよく知られたナンバー、感動的な場面に演奏されたナンバーなどが演奏されました。ジュリー・アンドリュース主演の映画の名シーンを思い浮かべながらお聴きになったお客様も多いのではないでしょうか。



 レディースアンサンブルOASISの演奏の最後を飾るのは、「ラデツキー行進曲」。1848年にヨハン・シュトラウス1世が作曲した行進曲です。各種運動会や車のテレビCMのBGMとしてもおなじみの曲だけに、場内から自然に手拍子が沸き起こり、大盛り上がりのうちに第1部を締めくくりました。



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