秋といえば．．．「スポーツの秋」と言いたいところですが、年々時間も機会も減っている現状からすると、今では「食欲の秋」に変わりつつあるかなと思っています。
そんな私が、9月になると「やらなければ」と思うスポーツ（？）がひとつあります。それは友人に誘われてはじめた渓流釣り。なぜ9月かと言うと10月からは禁漁期間となるためで、たっぷりあるはずのシーズンも何かと忙しく行けないことが多い私にとって最後の追い込み（？）とばかりに山に行く季節になるのです。

渓流で釣るのは「岩魚」。今はエサ釣りをやっていますが、当初は、友人の影響でルアーをやっていました。釣りをはじめた頃は、どうにも思うところにルアーを投げ入れることができず、石や木の枝にルアーを引っ掛けてばかりで、とても釣りどころではありませんでした。

　それでもルアーを追って岩魚が岩陰から出てくる姿にとてもワクワクとした気持ちにさせられたものです。釣りというとノンビリと糸を垂らすとイメージがあるかもしれませんが、魚の居そうなポイントを求めて岩場や川の中を歩きながらの渓流釣りは、結構ハードで日ごろの運動不足の解消にもなります。

熊の出没が心配

そして釣った魚は「食欲の秋」の対象でもあり、食卓に並ぶこともあれば、家族や友人とのバーベキューの一品に加わることもあります。自然の中で澄んだ水と空気を満喫した後の食事ですから、おいしくないわけがありません。ついつい食べ過ぎてしまうという有様です。

　残念なことにここ数年、熊の出没騒動で山にも行きにくくなりました。野生のサルやカモシカ等を釣りの途中で見かけることがあるくらいですから、そこに熊がいても不思議ではありません。熊に会わないようにするには、人の存在を気付かせることが必要とされているので、今年は最近会社のイベントなどがきっかけで聞き始めたＪＡＺＺなどの音楽を鳴らしながら（効果はわかりませんが）山に入ってみようかと思っています。そうしたら魚が釣れなくても、「芸術の秋」は楽しめるかな…と欲張りな秋を考えています。