コレに注目! 9月20〜25日動物愛護週間
初めて我が家に連れてくる車の中で、助手席のカゴの中でお座りをして、ジッと私の顔を見ていた、生まれて2か月のあなたの目、あなたの澄んだまなざしを、私は今でも忘れることができません。 兄弟の中でもあなたは一番小さくて、多分マイペースなのか、お乳の争奪競争に負けていたのではないかと思い、「マイペースなのは私と同じなのね」と感じたものでした。 数ヶ月がすぎたある日のこと、仕事からもどり玄関のドアを開けたところ、いつもの通りあなたがダッシュで走ってきてしっぽをびゅんびゅん振ってお出迎え。一通りの「お出迎えセレモニー」が終わって、ふと足元に目が行って、ン? 玄関の片隅にある物体は何?それが何かわかった瞬間、私はムンクの「叫び」になっていました。私の大事なサンダルの変わり果てた姿!! ガックリ肩をおとし、膝をついた瞬間、待ってましたとばかり、あなたは私にジャンプ!!顔中をなめまわすやら、シッポを振り回すやら。しかも、ボロボロの私のサンダルの横には、手付かず(口つかず?)の新しい健康サンダル・・・どうせ遊ぶのなら、なぜ健康サンダルの方じゃあないのぉ〜と思いながら、「仕方ないわ…、歯の生え変わりの時期で歯がムズムズしていたのね。それに、私がその場所にサンダルを放置しておいたのが悪いのだから」と無理やり、自分を納得させたのでした。そんな私の気持ちにはまったく無関心なように、体中で喜びを伝えるあなたを、いつもより力をこめて抱きしめている私でした。
あれから5年の年月が過ぎ、最近あなたと散歩をしていて、気がついたことがあるのよ。私よりあなたの方が知り合いが多いこと。あなたと歩いていて、見知らぬ奥さんや子供たちに「あっ、桜ちゃん」と声をかけられ、私は心の中で「桜、この方は誰?」と思ったことが、たびたびあります。いつの間にか、いろんな人に可愛がられているあなたに「ああ、あなたにもあなたの生活があるのね」と感じたことでした。 私が家にいる時、あなたはいつも私の横に寄り添っていてくれて…。暖かくて、やわらかくて、ふわふわしていて、私の宝物です。 今まで病気もせず、いつも私の帰宅を元気いっぱいで出迎えてくれてありがとう。そしてわたしを笑顔にしてくれてありがとう。 あなたと私は、一緒にいられる時間には限りはあるけれど、一緒の時間を大切にしてたくさんの思い出を作りましょうね。どんなことがあってもずっと一緒よ。どうぞよろしくね。