久しぶりの家族旅行で
製品発送課 ハンドルネーム 幸齢者願望
自宅の居間の壁に、あいだ みつをさんの詩が張ってあります。 「しあわせは いつも じぶんの こころがきめる」という詩を見るたび、最近特に心に響くようになり、励まされるかのように感じます。 50歳を過ぎて、まだ人生を振り返るという年でもありませんが、これまでに経験したこと、学んだこと、遊びの中からも掴んだことなど、たくさんあったと思います。しかし、それらの意味を特に考えることなど、ほとんどありませんでした。なんとなく楽しい時間を、漠然と過ごしていたかもしれない、「楽しい」と「幸せ」は同じかしらなどと、最近ふとした瞬間に自問自答することがあります。 家には生後5ヶ月になる孫がいます。まだハイハイもできないけど、私が笑いながら相手をすると孫も笑顔で答えてくれます。 2月に息子たちや孫と一緒に岐阜のスキー場に行ってきました。といっても私は孫のお守り役で、スキー場にきて滑らなかったのは初めてです。それでも久々に味わうスキー場の雰囲気と息子たちの楽しそうな表情を見ながら、子どもが成人してから始めての家族旅行であることに気づき、とても幸せに感じました。 野球のユニフォームが7着も 夕方早めに宿に入り、鍋を囲んで夜遅くまでいろんな話をしました。これまで同じ家に住みながら、仕事の勤務時間の関係もあって、何日か顔を合わせない事もあり、今思えばこんなにゆったりと長い時間、会話をすることもなかったように思います。 私自身もですが、息子たち二人も野球が趣味。親子でいろいろなチームのユニフォームが7着もある我が家の共通の話題は、相変わらず野球の話です。いついつの、あの試合でああだった、こうだった…お酒も入って話は尽きません。すぐ横にはニューヨーク・ヤンキースのユニフォームのベビー服を着た孫が、ニコニコと笑っています。 久々に味わう家族の和やかな団欒に、酔いしれることが出来ました。 今年は春の訪れがとても早く、春の日差しがとても気持ちの良い日など、息子とキャッチボールをしたり、自転車に乗って町内を回ったり、家の前の海岸を散歩したり、自然と外に足が向かいます。短かったとはいえ、冬からの開放感かもしれません。こんな日常は今に限らず、以前にも普通にあったはずなのですが、何気ない日常の幸せやありがたみを感じるのは、やはり年齢のせいなのでしょうか。いや、人生まだまだ先が長いはず。年を重ね、幸せな思いを積み重ねながら、愛される「幸齢者」になりたいと思っています。