特別寄稿
JAZZヴォーカリスト 千葉はな
プロの歌手を目指して、富山から上京して間もなく五年経とうとしています。 振り返ってみれば本当にあっという間でしたが、すごく濃厚な年月で、自分が描いていたビジョンに徐々に近づいている気がします。 この間、富山にもちょくちょく帰ってきて女性4人のユニット「グラーバ」を中心にライブ活動を重ねてきました。「ふれ逢いステーション」にも、二度も出させて頂いています。(一度目はグラーバ、二度目はジャズで) 私が上京した後に立ち上がった企画だそうですが、富山の文化を盛り上げる素晴らしいコンサートに参加できてすごく光栄です。 昨年頃からは、少しずつ富山に帰ってくる機会も減りました。というのも、東京で活動しているユニット「羊毛とおはな」でデビューすることになったからです。 「 LD&K」 というインディーズレーベルと昨年3月に契約を結び、11月には「LIVE IN LIVING'07」というアルバムをリリースしました。昨年は、ずっと楽曲制作、レコーディングと多忙な年でした。 急激な環境の変化、初めてづくしの制作活動、プレッシャーで押し潰されそうになることも多々。泣いたことも、もう辞めようと思ったことも何度もありました。 CD発売ツアーで富山にも行きます でもその中で、いつも心にあったのはふるさと富山のこと。遠く離れてるけど、いつも応援してくださる方々が頭をよぎり、私を突き動かしてくれました。 そんなとき出来た曲があります。《おまもりのうた》という曲です。 歌詞は 「都会に夢を求めて出てきたものの、うまくいかなかったり、寂しい時もある。そんな時、昔、母親が歌っていたうたが、心をよぎり、励みにしている」という内容です。母親のことを歌ったものですが、今は富山のみんなに向けて感謝の気持ちを込めて歌っています。 昨年12月、実際に富山で歌ったときは、本当に「ありがとう」という気持ちが溢れてきて感動しました。また、この歌を富山でうたえる日がくることを楽しみにしています。 今年は、1月15日に「こんにちは。」という羊毛とおはなのオリジナルアルバムをリリースし、その後は全国にツアーの予定が入っています。CDを通して知り合えた方とお会いすることが本当に楽しみです。 デビューはしたけれども、そこがスタート地点。もっともっと、聴いていただいた方の心を動かす唄をうたっていきたい。富山に帰る度に人間的にも大きく成長している自分でありたい、と願っています。 富山のみなさん、これからも、応援よろしくお願いします!