感動を伝える演舞へ
製造部製鋼課 ハンドルネーム サマー・ダンサー(20代後半・男性)
夏と言えば、祭りの季節。各地で色々なイベントが開催されています。数年前に「富山まつり」で初めて「よさこい」の演舞を見、その華やかさや格好良さに感動しました。 去年、私は友人から「一緒によさこいのチームに入らないか?」という誘いを受けて、聞いてみると、そのチームは以前に見て感動したチームの一つであることがわかりました。私はこれといった趣味も無く、比較的時間があるので、そのチームへの入団を決めました。 ところで長年活動を続けてきたこのチームは8月の「富山まつり」で解散することを知り、私が出場できることになったその演舞が、このチームの有終の美を飾る舞台になることを知り、気持ちが高ぶりました。そしてそれから約半年の挑戦が始まりました。 2月頃から本格的に練習が始まり、まず「よさこい」の基礎から集中的に練習する日々が続きました。やがて2009年の演舞用の曲が決定。それに合わせて振り付けが完成しましたが、振り付けを覚えても、変更があったら、また覚えなおしという繰り返し…。時には深夜に渡って練習する日もありました。 わずか4分間の踊りのために 「富山まつり」のステージに立つのは楽ではないと思ってはいましたが、これほど大変なものとは思ってはいませんでした。6月、7月と本番が近付くにつれ、私には連日の練習で筋肉痛になった足と、頭の中では常に曲と踊りがありました。また、みんなより踊るのが苦手な私はプレッシャーも重くのしかかっていました。そんな私にチームのみんなは一生懸命踊りを教えてくれたり、アドバイスや励ましをくれたりしました。この「よさこい」を通して人の暖かさを感じ、初めて曲に合わせて踊る楽しさを知りました。趣味など無かった私でしたが、毎日が「よさこい」で充実していきました。 一方、練習は厳しく、もうこの暑くなった時期は汗をダラダラかきながら付いていくので必死でした。そんな中、なんで仕事でもない4分間の踊りのためにチームのみんなは、こんなにも辛い練習をしなくてはならないのかと、ふと思いました。 でも答えは自分自身にありました。私が感動したように、演舞を見てくれている多くの人に楽しさや感動が伝わるのであれば、この練習も辛くないのだと。そんなチームで私も成長し、感動を与えることの出来る演舞を披露できるように8月の本番を目指します。