第二の人生、これから
技術部敷設課 ハンドルネーム スマイリー・住まいリー(50代後半・男性)
誰しもが一度は退職後の人生について考えたことがあると思います。私の場合、40代前半頃から、リタイヤするまでまだ余裕があるうちに考えておこうと思い、いくつもの本を買い読んだものです。 人それぞれ老後の人生の目的はあると思います。「山や海を眺めながら暮らしたい」「自然の中でゆっくりと野菜でも作って暮らしたい」「ゴルフやスキーなど、スポーツを思う存分楽しみたい」など夢は膨らむものです。私もあれやこれやと一人で考えていました。ちょうど阪神淡路大震災が起こった年で、人生のはかなさ、無常さを考えさせられたころでもありました。 そのとき、妻と二人で今後の人生設計について真剣に話し合ったものです。私たちがたどりついた一つの結論は「シンプルライフ」。今までの人生で増え続けた人や物との関わり、そして考え方を整理して、できるだけシンプルに生きよう、ということでした。 自給自足的な田舎暮らしにあこがれて、自宅の一角で家庭菜園を始めました。今年もトマト、キュウリ、シシトウなどを作っています。昨年までは、車庫の上にまでプランターを置きイチゴも作っていたんです。妻も、以前は関心もなかった庭仕事に精を出し、今では足の踏み場もないくらい鉢が増え、困ったものです。 夢をかなえる住まい探し 最近、妻にそろそろ築35年が経ったからリフォームでもしようか、と言ったところ、意外な返事が返ってきた。 「リフォームして住み続けるより、新しい場所を探しましょうよ。」 そういえば、最近せっせと家の中を整理して、不用品をリサイクルショップへ持ち込んでいるようです。 北か南か?山か海か?好みは人それぞれですが、私は正直言ってこだわりはありません。空気と水がおいしくて、人が温かければそれでいいのです。 また休日を利用して雑誌を読み、想いをめぐらせています。以前は一歩踏み出す勇気がなかった“あこがれのスローライフへの夢”を叶えるべく、「終(つい)の住処(すみか)」を捜し求め、リタイヤのその日まで健康にも注意し、仕事を頑張りたいと思っている今日この頃です。