7月16日、盆送り火といえば
研究開発部研究開発課 ハンドルネーム 京都風情(20代前半・男性)
「盆送り火の日」は、地方によって日が違うみたいです。関西方面では8月16日、関東と沖縄では7月16日だそうです。僕は生まれも育ちも京都なので、恥ずかしながら盆送り火の日は全国共通で8月だと思っていました。また、皆さん何故“送り火”というのかご存知でしょうか。“送る”というのは、“先人の魂を送る”という意味です。お盆には先人の魂たちが現世に下りて来ます。その魂を舟に乗せ返すために「舟形(※1)」があるそうです。 京都の「五山の送り火」は有名だと思います。東山如意ヶ岳の「大文字の送り火」と言ったほうがピンとくるでしょうか。漆黒の中にくっきりと浮かび上がる「大」の文字がとても綺麗です。いつ何回見に行っても「良いな、風流だな」と思います。 その昔、これら五つを見渡せる場所は金閣寺と御所の一角しかなかったそうです。その理由は、天皇にしか見せない絶景としていたためです。今はビル等が建っていて、五つを全て見渡させる場所はないかもしれません。あるのなら、私が教えてほしいくらいです(笑) やっぱり故郷のお盆が風流 小学生の頃、友人が住んでいるマンションの屋上で「法(※2)」を見ながら、毎年賑やかにはしゃいでいました。友人の親御さんが豪華な料理をご馳走してくれる事や、夜に多くの友人と遊べる事が楽しみで、幼かった私には、送り火の魅力がまだわかりませんでした。「なぜ山に火を灯して字を作っているんだろう」と思っていたのを覚えています。年を増すごとに送り火の風流の良さに魅かれて、他県の事も知らずにお盆は京都が一番だと感じていました。 富山に来てからのお盆は、京都に帰らず毎日富山の岩瀬で趣味であるテニスの大会に出ています。こういう風に大文字の事を綴っていると、久々に送り火が見たくなってきました。どなたかご一緒に送り火を見にいきませんか?
(※1)西加茂船山にともされる舟形の送り火。 (※2)松ヶ崎東山にともされる「法」の送り火。