コレに注目!
2月9日は「漫画の日」 私が好きな漫画
製造部製鋼課 ハンドルネーム えーちゃん(30代・男性)
もの心ついたころから、「ドラえもん」などの藤子不二雄作品が大好きでした。少年の頃は「北斗の拳」や「ドラゴンボール」などの『週刊少年ジャンプ』の作品に浸って過ごしました。成人してからはメジャー、マイナーにかかわらず、様々な青年向け漫画を読みました。その中でも特に作風や主張に惹かれる作品は、松本大洋(まつもと・たいよう)作「鉄コン筋クリート」です。 この作品は、1993年から1994年にかけて『ビッグコミックスピリッツ』に連載された作品です。シロとクロという2人の少年が、宝町で生きるために強盗やスリなどを生活手段としていました。その中で警察の藤村やヤクザの鈴木、保護者代わりの源六と関わりながら、宝町の変化とともに起こる様々な出来事に翻弄されていくというのが主なストーリーです。 クロは賢いが血と暴力を好み、シロは純粋で子供らしい性格です。2人はお互いの性格で欠落した部分を補いながら宝町を生きてきましたが、作品の中でシロが警察に保護されたことをきっかけにバランスが崩れ、クロが次第に暴走し、より暴力的になっていく場面に、私は興味をそそられました。 私がこの作品を読んで感じたのは、実際の社会でも色々な性格、能力を持った人がお互いの足りないところを補いながらバランスがとれていること。一人では成り立たない、生きてはいけないのと同じだなと感じました。 手塚治虫氏が「物語形式」を確立 この作品は絵柄が独特で読む人によって好みが分かれるかもしれませんが、コマ割やセリフなどもセンスが良く他の漫画にはない魅力があると私は思います。松本大洋氏は他にも何作か良質な作品を発表しているので、もし書店などで見かけたら読んでみて下さい。 映画は映画館やレンタルビデオ店に行く必要があり、テレビゲームは高額なハードウェアとソフトを購入する必要があります。しかし漫画は低額で部屋に適当に置いてあるものを手にとって本を開けば簡単に作品に触れられます。 手塚治虫氏がストーリー形式の漫画を確立させ、たくさんの作品を世に送り出しました。その漫画を読んでたくさんの人達が影響を受け、自ら漫画を描き、発展させたことで、世界に誇る今の日本の漫画文化があると思います。今後も更に面白い漫画作品が生まれてくることを信じて漫画を今後も愛し、読み続けていこうと思っています。