春の楽しみ
製造部製鋼課 ハンドルネーム ほたるいか(20代・男性)
私は、毎年この時期になると楽しみな事があります。それは「ホタルイカ捕り」です。独身時代、友人に誘われたのがきっかけでした。言われるがまま、長靴・網・懐中電灯を持って、夜の10時〜11時頃に四方(よかた)の海へ出かけました。「今日は捕れる!」よく行くという友人の叔父さんからの情報に、期待し行ってみましたが、実際捕れたのは1匹だけでした。よい結果とは言えませんでしたが、何度か行くうちに、どんどん魅力にはまり、今や春の恒例行事となっています。生で食べると寄生虫を持っている場合もあるらしいので、その1匹は茹でて食べました。砂をかんだりするとも聞きますが、なんとも言えず美味しかったです。 それ以来、専用のライトとタモ網も購入して行くようになりました。普段使いの懐中電灯では、海まで光が届かない為、ホタルイカの泳いでいる姿がよく見えませんし、漁港では長いタモ網でないと海まで届きませんから。 捕る楽しみ、妻の手料理で食す楽しみ ホタルイカは、刺激を与えたり、驚かせたりすると身を守る為に発光すると言われています。暖かくなると、産卵のため沖から海岸近くまでやってきますが、波で砂浜に打ち上げられることを「ホタルイカの身投げ」と言うそうです。波打ち際で、ホタルイカの大群が青白く発光する姿は、本当に幻想的できれいです。 私と同じように、ホタルイカの発光する光に魅了された方も多く、この時期、漁港には何十台もの車が停まっています。県外ナンバーも多く、ホタルイカ人気の高さが窺えます。全国的に有名なのかもしれません。発電機を持ってきておられる方もいますよ。 天候によってもホタルイカの動きは変わりますので、寒い日など捕れない時もありますが、大量に捕れた時は、実家へお裾分けをしたり、妻に料理してもらったりしています。茹でて酢味噌を付けてよく食べますが、パスタに入れて和風味で食べるのも美味しいです。 今ではどっぷりはまっている「ホタルイカ捕り」、この時期になると楽しみで仕方がありません。
写真サークル会員 田村信男氏より写真提供 『ホタルイカの身投げ』風景