4月6日 「城の日」
総務部総務課 ハンドルネーム 城い恋人(50代・男性)
4月6日は「城の日」だそうです。1991年に、四(し)六(ろ)で「しろ」の語呂合せで制定されたそうです。 「お城」といえば、そびえ立つ天守閣というイメージを持つ方も多いと思います。昭和の初期には、20城の天守が存在していました。その後、8城の天守が戦災や火災で焼失し、現在は12城の天守となり、総称して「現存十二天守」と呼ばれています。全てが、国宝または重要文化財に指定されており、まさに日本の宝なのです。私は、天守閣がなくても、堀や石垣の跡があれば、それで満足するくらい「お城好き」ですが、「現存十二天守」には何か特別な感情を持ってしまいます。「現存十二天守」完全制覇が、今の私の夢なのです。実は、日本百名城完全制覇も考えたことがあるのですが、さすがに数が多いので…。(笑)「現存十二天守」に行こうとすると、ほとんどが日帰りでは行けません。ちょっと贅沢に余裕を持った日程を組む事が出来れば、是非、島根県「松江城と出雲の旅」に行きたいと思っています。 語りきれない松江の魅力 「松江城」は、長野県の「松本城」と並んで「黒いお城」の代表格です。今の大阪城の復興天守は「白いお城」ですが、豊臣秀吉が建築し大坂夏の陣で焼失した「大坂城」は「黒いお城」でした。高価な黒漆を塗り重ね、その黒光りする漆の上に金を装飾した豪華絢爛な雄姿は、「大坂夏の陣図屏風」などにも描かれています。「松江城」を築城した「堀尾吉晴」という武将は、豊臣秀吉の古くからの家臣だった人で、秀吉の「大坂城」の影響を受け、「望楼型」という建築様式や黒い外壁を天守に採用したとも言われています。そういったことを考えると、城壁ひとつとっても感慨深いものを感じます。 「松江城」は、日本の歴史公園100選、美しい日本の歴史的風土100選の他に、日本さくら名所100選にも選ばれており、特にこれからの時期は、おすすめです。 「松江城」に入っていくと、まず、目つきの鋭い、眼の座った猫たちが迎えてくれます。猫好きにはたまりません。近寄ってくることはありませんでしたが、遠巻きに歓迎してくれているように感じます。天守閣の平面積は、「現存十二天守」の中で2番目、高さは約30メートルとかなり大きな天守です。最上階が望楼となっていますが、上った時の望楼の広さと、そこから見える景色からも天守の大きさを実感できます。 また、「堀川めぐり」の遊覧船もおすすめです。船頭さんの案内で体をかがめて橋の下を通り、身近に松江の町並みも感じながら城を見られますし、船頭さんがコースの中でお城が一番きれいに見える場所で船を止めてくれるので、カメラマンの腕次第では、絵葉書のような写真が撮れるはずです。 また、武家屋敷や小泉八雲関係の記念館などの資料館で、文学的・歴史的な気分を味わったり、松江堀川地ビール館でぐいっと一杯ビールを飲んだりと、たくさんの観光スポットもあります。
彦根城(本人撮影) ※クリックすると拡大します。
妻との旅の案内人 松江まで来ると、お隣の出雲まで、ついつい足を延ばしたくなります。鉄道好きな方に人気の「一畑電車」や、いわずとしれた縁結びの神様が奉られている「出雲大社」、そして歴史好きには「出雲大社」の隣にある「島根県立古代出雲歴史博物館」も欠かせません。道路工事中に偶然発見された350本以上の銅剣や、古代の出雲大社の模型をはじめ、古代のロマンを感じさせる展示物は見逃せません。「道路を掘ると遺跡が出てくる」とは、まさに恐るべし出雲です。 この近辺には、日本一の呼び声も高い日本庭園を持つ「足立美術館」、水をテーマにして日本一夕日がきれいとも評される「島根県立美術館」、花と鳥を集めた「松江フォーゲルパーク」などなど、見どころが満載なのです。 出雲の名湯「玉造温泉」に浸かって旅の疲れはしっかり取るとしても、これだけの場所を回って、朝の松江城、夕の松江城、そして夜の松江城を堪能するとなると、1泊2泊では足りません。ゆったり気分で長めのお休みをとっていきたいものですね。 妻からのブーイングが鳴り響きそうですが、是非とも実現したい旅です。実は、このコースは、私の新婚旅行の最初の計画だったのですが、事情があって変更になってしまったものだから余計に願望が募るのかもしれません。 いつかは妻と二人で、ゆっくりとお城と歴史と美を楽しみたいものです。