7月19日開催「タモリカップ」
総務部庶務課 ハンドルネーム riverbook(30代・男性)
海の日の前日7月19日に、タレントのタモリさんこと森田和義さんが名誉会長を務めるヨットレース「タモリカップ」が、この射水市で開催されました。例年全国の開催地でも大変盛り上がっており、日本海側初の開催ということで、富山県でも大きな催しとして取り上げられました。 私は学生時代、新湊高校ヨット部に所属し、スポーツとしてヨットを楽しんできました。レジャーとしてのヨットではなく、オリンピック種目でもある競技としてのヨットです。今から少し、ヨットとはどんな競技なのか、そしてどんなふうに走っているのか等の魅力を語っていきます。 @「風を利用して走る」 以下の説明は、1〜2人用の競技艇の説明になります。 ヨットを走らせるには、操縦桿(そうじゅうかん)はもちろんですが、帆(セール)や、船底から海中に延びるボード(センターボード)も使います。セールを張り、風を受けたヨットが倒れようとするのを、乗組員(クルー)の重心移動で起こす力が、そのままセンターボードで海中を漕ぐ力となって進みます。つまり、強い風になればなるほど、それを起こすことが可能であり、強い力となって早く進むことが出来るのです。ただし、常に順風満帆とはいかず、風が無い時はクルーのかなり繊細なコントロールが必要になり、また、強風だと強い力によって転覆し、人命にかかわる危険もあります。 A「スタートでほぼ決まるレース」 競技としてのヨットの魅力は、レース以外にありません。レース海面に定められたマークを回り、ゴールを目指します。レースの途中にも、風の強さや方向は変化するので、各艇が選択した進行方向によっては大きな損得が生じます。最も重要なのはスタート。フレッシュな風を掴んでいち早く前に出る事。それしかありません。それでほぼレースが決まると言ってもよいでしょう。 また、ルールのコンセプトは衝突しない事です。 ポイントを挙げると…。 @進行方向について、右方向から風を受けるヨットが進行権利を持ちます。 A風上、風下では風下艇が方向や進行権利を持ちます。 もちろん、右から風を受けるだけでマークまで到達できるレースはありません。何回か風を切りながら方向を変えて進みます。なので力だけではなく、駆け引きも重要になります。もしもヨット同士が衝突したら、非権利艇は大きなペナルティを受けることになります。実はレース後、ヨットのクルー同士で「抗議」という裁判制を取るのもヨット競技の凄い点なのです。 多くの人に魅力を やっぱりヨットが身近に思えることは、この富山県に住んでいて良かったと思える一つの魅力だと思います。 今回のタモリカップで、タモリさんが「この大会をきっかけに、日本海側でヨット競技がさらに発展することを祈っています」と挨拶されました。私も、今回のイベントがきっかけでヨットファンが増え、今よりも多くの人に興味を持って頂けると嬉しく思います。 まだ、夏もこれからと思っている方も多いはずです。一度、海だけではなくヨットにも注目してみませんか?