編集後記
編集部 かほり
先日、仕事帰りに立ち寄ったスーパーの店内に、宇都宮餃子の出店が出ていました。閉店30分前、レジには駆け込み客が行列を作っているのに、その出店の周りには誰もいません。暖簾の奥には私の親より少し上の年代であろう、ハチマキ姿の男性が見えました。餃子のパックもいくつか残っています。こんなとき、素通りできないのは食いしん坊だからだけではありません。 「宇都宮からですか?」「いや、実は千葉なんだよ」私が手に取ったパックを手際よく包みながら、千葉の話をいくつか聞かせてくれました。「冷蔵庫にいれておけば明日も美味しいよ、ありがとね!」わずかな時間でしたが、交わした会話に、疲れを忘れ心がほぐれていくような感じがしました。 “一期一会”というと大げさですが、こんなコミュニケーションもいいな、と思います。