この時期、「ホタルイカ漁」についての報道をよく目にするのではないでしょうか。全国ニュースで見かけると嬉しく思う事もありますが、ニュースで目にする機会があっても、私自身、実際に見たことがありません。いつか見たいなと思っていながら、なかなかきっかけをつかめないままだった昨年、友人に「ホタルイカを取りにいかない？」と誘われて夜に海へ出かけました。友人は、青白く発光する姿は本当に幻想的できれいだと力説するのですが、残念なことに、この時は見る事が出来ませんでした。その後も、友人と何度か出掛けてはいるのですが、今まで出会えたことがないので、いつでも見られる訳ではないのだと実感します。きっと、実際に見た者を虜にするくらい綺麗なのでしょうね。

条件が揃った日を狙って
　
　ホタルイカの発光が見られるのは、暖かくなって、産卵のため沖から海岸近くまでやってくる、新月（※）の夜にしか見られないとの事です。
　更に、晴れている日であること、波が穏やかで海中が綺麗な日であることなど他にも条件があるそうです。休日が雨天だったり、晴れている新月の翌日が仕事だったりと、海へ出かける事が出来る日と、条件が合致する日がなく今年もまだ見られていませんが、いつか見られたらいいなというくらいの気持ちで、楽しみにしたいと思います。
　友人は、専用のライトや網なんかも購入し出掛けているので、何度もホタルイカを採ってきているようです。時々友人にもらって食べますが、私は茹でて酢味噌をつけて食べる事が一番好きです。昔は、あまり好きではなかったホタルイカも年々美味しさが分かるようになり食の幅も広がりました。お酒が飲めるようになったこともあり、大人になったなと友人と笑いあっています。
　この春、見る機会に恵まれるでしょうか。


※新月とは
月が太陽と同じ方向にある為、太陽の明るさに隠れて月が見えない状態