私とピアノ
財務経理部 ハンドルネーム のすけまま(女性)
今、自宅には嫁ぐときに実家から持ってきた1台のアップライトピアノがあります。ボディはワインレッドで、昭和50年代のピアノとしてはちょっと浮いたデザインのピアノです。 買ってもらっておきながら、そのピアノが家に来た当初は、その普通とは違う雰囲気のピアノがなかなか好きになれませんでした。私は普通の黒いピアノが欲しかったのですが、ハイカラ好きの祖父がどうも勝手にそのワインレッドのピアノに決めてしまったようです。それに加えてピアノのレッスンも結構厳しく、子供のころはピアノを「楽しんで弾く」ことができず、中学校に入ると部活動が忙しくなり、ピアノも辞めてしまいました。 ふとした時に弾きたくなる その後、社会人となり仕事にも慣れて来た頃、急にピアノを弾きたくなりました。楽器店でクラッシックやJ−POPなどの楽譜を買ってきては弾いており、レッスンも再開。何年もピアノから離れていたものの、それなりに弾けるもので、身体は覚えているものだなと感じました。ピアノを弾くことが、とても楽しいと感じました。そして、お店や教室など、いろいろな場所でいろいろなメーカーのピアノに触れる機会がありましたが、家にある自分のピアノの音が一番好きな音だと感じることもできました。 子どもが生まれてからは、時々童謡やアニメの曲を弾いて聞かせることもありましたが、子供たちが大きくなるにつれ時間も取れなくなり、どんどんピアノに触れる機会が減ってきました。 しかし、傍にあるピアノを見ると、祖父や小さい頃を思い出し弾きたいと感じる思いが湧きあがってきます。長女は、ピアノに関心を示さずアートの世界に没頭していますが、歌とダンスが大好きな次女の関心をピアノに向けさせようと企んでいるところです。