編集後記
編集部 かほり
今月号は食をテーマにしたエピソードが多く、お腹が鳴りそうなのをこらえるのが大変でした。多くの食材が豊富に揃う秋は食の楽しみが増えますね。先日、秋の味覚の子持ちの鮎をいただきました。串に刺した塩焼きを頭から頬張ると、身も骨も柔らか、卵も滑らかで食べやすく、気づけば4匹を完食してしまいました。 今の時期、お腹に卵を抱えた鮎のことを「落ち鮎(おちあゆ)」というそうです。秋になると鮎は産卵のために川を下りますが、川から海へ“落ちてくる”ことから「落ち鮎」と呼ぶようです。河川で多くの人が長い竿をもって鮎釣りをされている風景も、この時期の風物詩ですよね。ちなみに落ち鮎でも産卵が終わった鮎は色が黒く、やせ細っているそうなので、ぷっくりとした鮎が狙いどころですね。