卒業式の思い出
生産管理室 ハンドルネーム “余りもののクラス”分の1(女性)
3月と言えば卒業シーズンですね。卒業式といえば、中学の卒業式を今でも思い出します。 中学最後の学年の新学期早々、担任の先生から「このクラスは余りもののクラスだから」と言われたことを覚えています。「せっかく最後のクラスなのに余りものって!?」と頭の中には「?」がいっぱいでした。(後で聞いたことですが、学年の中で「この子はこの組に、この子はこっちの組に…」と分けた結果、余った生徒を集めてできたのが私たちのクラス、ということでした。学校のクラス分けの基準はよく分かりませんが…。) 仲が良かった子とは離れ、あんまり話したことがない子やちょっと苦手に思っている子たちと一緒になり、上手くやっていけるのかと不安な気持ちで始まった新学期。ですが、月日が経つにつれてクラスの子たちとも徐々に仲良くなり、当時抱いていた不安も段々と無くなりました。 私の通っていた中学では、秋の行事に合唱コンクールがありました。クラスごとに曲を決め、1位を取るために放課後毎日練習を頑張りました。そして迎えた合唱コンクール当日、男の子が1人、突然「歌いたくない」と言い出し、自分たちのクラスの出番直前まで言い合いが止まりませんでした。生徒同士の話し合いと必死の説得の結果、最終的に全員で歌うことは出来たのですが、みんな涙を流しながら歌っていたと思います。 他にも、一部の子たちが校則を破ったことが先生にばれてしまい、冬休みにも関わらずクラスみんなで学校に呼び出されて反省文を書くことになったりなど、いろいろ事件の起こる思い出深いクラスでした。
涙と笑顔のサプライズ
卒業式の日。式が終わり、担任の先生が教室に来るまでの短時間でクラスみんなで相談し、サプライズを用意することにしました。1年間という短い間でしたが、「先生にはたくさん迷惑をかけたから、せめて最後に歌をプレゼントしよう!」ということになりました。先生が教室に入って最後の挨拶を終えた後、先生にベランダに出るように伝えて、私たちは外へ。ベランダの先生から見える位置に急いで移動しました。私たちからのサプライズプレゼント、それは、合唱コンクールで歌ったあの曲。アカペラで歌いました。先生もクラスのみんなも泣いていましたが、笑顔だったことは今でも覚えています。 この卒業式のサプライズはずっと忘れないと思います。今まででいちばん戸惑ったクラスでしたが、いちばん大好きなクラスでもあります。今では中学時代の同級生や先生と会うことはなかなか無いですが、機会があれば思い出話に花を咲かせたいと思います。 中学最後のクラスが、この“余りものクラス”で良かったです!