8/21「献血記念日」
技術部電気課 ハンドルネーム 熱血ランナー(30代・男性)
小学生の時に読んだ手塚治虫のマンガ『ブラック・ジャック』で、血液は他人に分けたりもらったりすることができることを初めて知りました。「自分の血液に他人の血液が混じっても体は大丈夫なのかな?」と、当時は不思議に思ったものです。 輸血が必要な人に対して自分の血液を提供する「献血」というボランティアがあるということを知ったのはかなり後になっての事ですが、自分が対象年齢になっても「怖い」という先入観が強く、なかなか足を運ぶことができませんでした。しかし、社会人になり恐怖心が薄らいだせいか、毎年定期的に献血バスが社内で協力者を募集しているのを見て、「一度どのようなものかやってみようかな」と思ったのが初めての献血でした。 緊張のなか献血当日をむかえ、いざバスに乗ろうとすると、先に終わった人が気分の悪そうな顔でバスから降りてくるのを見た瞬間に体が一気にこわばってしまいました(まれに献血後体調が悪くなる人がいるそうです)。私の表情が硬かったせいか、担当した看護師さんが一生懸命優しい言葉をかけて下さいました。献血中に読んだ日本赤十字協会のパンフレットには、少子高齢化の影響により、献血が必要な高齢者に対して、10代から30代の若者の献血協力者数が年々減少しているということが書いてありました。看護師さんから「献血した血液は翌日には使われているんですよ」と聞き、ますます献血者数が減っていることがとても大変な状況なのだと感じました。色々お話をしながらなんとか無事に献血が終わり、看護師さんから感謝の言葉をいただくと、また来年と言わず、3か月後にまた行きたいなと思えるようになりました。
子供たちの印象は「怖い…」
献血をしたということを小学生の娘と息子に話すと「痛くなかった?ふらふらになってない?」など体調に関する心配をしてくれました。興味を持ってくれればと思い、看護師さんのお話しや献血の大切さを話してみましたが、このくらいの歳の子たちの感じることはやっぱり「怖い」ということ。しかし、何年か経った後、この話を思い出して献血に行ってくれたらいいなと思います。最近知ったことですが、ラブラッド会員(※1)なるものに入ると献血ごとにポイントがたまり、ポイントに応じたちょっとしたプレゼントがもらえるそうで、楽しみながら献血に協力できるようになっているようです。献血カードを眺めながら、「次回の献血はいつできるかな」と思いを巡らせています。 ※1 「ラブラッド」… 日本赤十字社が設立した献血Web会員サービス。会員になると、献血記録の確認や、全国の献血会場(一部を除く)のWeb予約が可能になります。また、ポイントを貯めて記念品と交換することもできます。