10月9日「トラックの日」
協力会社 甘党のヨッさん(60代・男性)
私は20代の頃からずっとトラック運転手として働いてきました。10月9日は「トラックの日」ということで、私とトラックについてお話ししようと思います。 免許を取ったのは18歳の時。若い頃から車の運転が好きでした。自分の思い通りに動く感覚、自分が操縦している感じがとても気持ちよく、気付けばいつの間にかトラック運転手になっていました。当時の普通免許で運転できるのは4tトラックまで。だんだん求められる仕事の範囲も広がっていき、30歳を過ぎた頃に大型免許、そして40歳を過ぎた頃には、けん引免許を取得。運転できる車も、大型トラック、トレーラーとどんどんステップアップしていきました。 トレーラーを運転する時、前進はあまり普通のトラックと変わりないのですが、問題なのはバックの時です。トラクター・トレーラーの連結時の全長はだいたい16.5メートル。一般的なセダンの車が5メートル弱ですから、なんとその3倍もあるんですね。しかも、連結部分があるためにトラクタヘッド(動力を備えた車)とトレーラー(動力を備えた車で引っぱられる車)とが「く」の字に曲がり、直進バックが難しいのです。ハンドルを上手くきって軌道修正しながら下がらなければいけません。頭の中でシミュレーションしつつ車を動かし、思い通りスムーズにバックできたときの達成感…。もうだいぶん慣れてしまってはいますが、何とも言えない嬉しさがあります。
白い大敵!
トラックを運転していて、特に大変さを感じるのは冬です。北陸の冬は本当に大変だと感じます。私は主に県内や北陸三県をメインに走っていますが、去年の冬はいつにも増して大変でした。 富山県が記録的な豪雪に見舞われた1月のある日。その日私は荷物を積んで客先に向かっていたのですが、雪のせいで発生した渋滞に巻き込まれて身動きが取れない状態になってしまっていました。そんな中、なんと雪でタイヤがスタック(立ち往生)してしまい…。もちろんチェーンやスコップなどは常備していましたし、その日もしっかり対策していましたが、どうにも歯が立たず。幸い、その日は別のトラックに引っ張ってもらい、事なきを得ました。無事に客先に到着できたときには、ほっと胸をなでおろしましたが、一時はどうなることかと運転席でずっとヒヤヒヤしていました。 こんなに大変なことがあったとしても、走るのが好きなんですよね。もうどうしようもありません(笑) これからも安全・確実・迅速に、お客様の元へと届けていきたいと思います。