盆栽デビュー
営業部営業二課 ハンドルネーム まつぼっくり(女性)
コロナによる自粛期間が長くなり、休日にやることがなく退屈、家で出来る新しい趣味を探していたところ、不意に夫が「誕生日プレゼントに盆栽が欲しい」と軽い気持ちで言ったのがきっかけで、夫婦で大人の趣味=盆栽を始めてみようと思い立ちました。 もともと我が家の庭には満天星つつじ(ドウダンツツジ)・ハナミズキ・五葉松、プランターではバラや季節のお花を栽培しており、園芸には興味がありました。肥料やりに害虫駆除等、それだけでも私にはなかなか難しく、上手に綺麗に長く咲かせることができず、自己満足程度のレベル。でも、家に来られた方に「いつもきれいにお庭の手入れされてますね、色とりどりのお花かわいいね」と言われるのが嬉しくて、お水だけはかかさず朝晩の日課にしていました。 盆栽は毎日お水をあげないと枯れてしまう植物だということも、興味を持った理由の一つです。「人は習慣の奴隷である」という言葉がありますが、いつものルーティンに新しいことを追加する作業はストレスがかかります。「習慣化できる趣味」でないと長続きしません。そういう意味で盆栽はわたしの生活にマッチしていたといえるでしょう。毎朝数十分早く起き、庭に出て朝日を浴びながらお水をあげることで、自然と規則正しい生活習慣になるわけです。また、植物を見ると精神安定に働きかける「アルファ派」が増えるともいわれています。血圧・心拍数が減少することで心身のリラックス効果があるそうです。植物は化学物質「フィトンチッド」という香り成分を放出しており、清浄な空気に浸って精神的安らぎを得ることもできるようです。ですから最近は夫に「スマホばっかり見てないで盆栽見よう!」と声をかけています。緑色は視覚の疲労緩和にも効果が高いですし、身体にいいことだらけなのです。
未完成、でもいつだって完成形
さて、気になるところはやっぱり「お値段」ですが…まずはお気に入りの木を選ぼうと、近所のホームセンターで五葉松を安価で手にいれました。あとは100円ショップで園芸用ハサミとジョウロを準備すればオッケイ。意外と簡単に始められます。 毎日お水をあげて、時期が来たら剪定などの作業をし、理想の樹形に近づけていく。何年も何十年もかけて育てていくとなると気が遠くなりますが、お店の方に「木は人間よりも長生きで、何年育てても完成することはなく、いつだって完成形だ」と言われたことで気持ちが軽くなり、今のうちに始められて良かったと思っています。昨日出てなかった芽が出たり、四季の移り変わりに様々な表情をみせてくれるのが楽しみです。 コロナが落ち着いたら、至るところに大きな松の木が植栽されているという盆栽の聖地、大宮盆栽村(さいたま市)を訪れ、盆栽教室等に参加したいと思ってます。