3/25「電気記念日」
技術部電気課 ハンドルネーム かみなりさま(60代・男性)
3月25日は電気記念日です。1878年(明治11年)のこの日、銀座木挽町に設置された中央電信局の開局祝賀会で、グローブ電池50個を用いてアーク灯がともされました。これが、日本で初めて電灯がともされた瞬間だったそうです。また、日本で家庭用の配電が始まったのも、1887年(明治20年)のこの日でした。 電気が発見されたのは紀元前600年のギリシャでのこと。琥珀を磨こうと布でこすったところ、きれいになるどころかホコリやゴミなどが引きつけられたことが、静電気の発見につながったとのことです。当時、琥珀はギリシャ語で「エレクトロン(elektron)」と呼ばれており、それが英語の「electricity」の語源になったそうです。 1752年、アメリカのベンジャミン・フランクリンは、激しい雷が発生している空に向かって針金を付けた凧を揚げ、針金と糸を伝わってきた電気をためる実験を行い、雷は電気であることを発見したということです。 なんと、この凧揚げの実験と同様の実験が、雷が多発する冬の北陸でも行われていたのです!
まだまだ謎だらけ
1977年から1998年にかけて、石川県河北潟干拓地・内灘町と石川県奥獅子吼山山頂で、ロケットにワイヤーを接続して雷雲に向かって打ち上げ、ロケットに落雷させるロケット誘雷実験が行われました。私は大学の頃、この実験グループの一員として、雷についての研究を行っていました。誘雷実験の際には、雷が近づいてきたことを検知しなければならないのですが、私はそのための電界測定装置や電流測定装置などの制作を担当していました。夏の雷は雲から大地に向かって放電しますが、冬場は積乱雲が横になびいて、大地から雲に向かって放電したりして極性が逆になり性質も異なります。今でも未知のことが多く、雷鳴を聴いては色々な事に思いを馳せます。 雷といえば、屋外にいるときに雷が近づいてきたら、どこに避難したらいいと思いますか?まずは建物の中に避難するのが良いと言われています。周りに建物が無い時は、車の中に避難するとよいですよ。万が一、建物や車に雷が落ちても、雷の電気は建物や車の外側を通って地面に流れていくので、内部は安全に保たれます。ただし、金属部分には触らないでくださいね!感電します!車の運転中の時は、落雷の衝撃の発光と音などに驚いて事故を起こさないように安全な場所に車を止めて、雷が遠のくのを待ちましょう。