5/7「こなもんの日」
原料部 ハンドルネーム ぼてぢゅう(60代・男性)
さかのぼること45年前、私にも高校生の頃がありました。住んでいた砺波市では、外食といえばまわりにあるのはうどん屋や食堂くらい。お好み焼き屋や焼きそば屋は珍しく、なかなか口に入るものではありませんでした。 友人に誘われて富山市の総曲輪へ映画を観に行った帰り、映画館の近くにあったお好み焼き屋で初めてお好み焼きというものを食べました。鼻をくすぐる、ソースが焦げる香ばしい匂い。一口食べると「なんちゅう美味しいもんやろか!」あまりの美味しさに、口の中が火傷するのもお構いなしに、焼きたてアツアツの豚玉を一気にほおばりました。あっという間に鉄板の上はカラに。それ以来、お好み焼きは私の大好物になりました。
罪深い美味しさ!
それから1年くらいして、わがまち砺波にもやっとお好み焼き屋ができました。お好み焼き1枚が当時300円くらいとそこまで高額ではなく、でも高校生の私にとっては毎日楽しめる値段でもなく。月に1回、親から貰った小遣いを握りしめ、土曜の昼にお好み焼きを食べに行くのが、贅沢な愉しみとなりました。 それから就職し、懐にも余裕ができ、回数は月に2度に増えました。“兄貴分”のような存在の店長とは、通うたびに意気投合し、いろいろな話をするようになりました。 あれこれひと通り食べましたが、私のおすすめは、“モダン焼”。イカ・エビ・豚肉が入ったミックス玉に、焼きそばをサンドイッチした、なんとも“罪深い”お好み焼きです。また、アスパラサラダもおすすめです。ホワイトアスパラとトマト、ポテトサラダの下には、越冬して甘みが増したキャベツがこんもりと盛られています。このキャベツが美味しくて、毎回注文してしまいます。お好み焼きだけでなく、なんとこのお店、黒毛和牛も食べられるんです。 草刈りなどで体を十分動かしてから食べに行くようにはしていますが、歳とともに消費より体への蓄積が上回っているような…。この先もたくさん食べるために、ちゃんと運動しないといけませんね(笑)。