勤労感謝の日に思うこと
事務管理室 ハンドルネーム 業務連絡
我が家は夫婦共働き。しかも同じこの会社です。 普通、同じ会社での共働きといえば、何となく職場は別々というイメージがあります。ところが私たちは、職場も製造部で一緒。会社の上司からは「君んところは24時間、大谷製鉄だよな」といわれます。と言っても、夫は現場の二交替制勤務のため、朝や夕方に事務所で顔を合わせるくらいで、勤務時間中、ずっと机を並べて、一緒に仕事をしているわけではありません。夫が夜勤の日は、もちろん家にはいないわけです。 この時間的ズレ、距離間は、世間一般に言われているような「専業主婦」家庭や、通勤から職場まで一緒の共働き夫婦のイメージとだいぶん違う、独特の空気を作り上げているように感じます。 我が家が「居酒屋」に ときどき、おもに夫が休みの土曜日など、我が家が「居酒屋」になります。 夫の「今日、炭おこす?」の一言で、別に分担を決めたわけでもないのに、一連の流れが動き始めます。
炭をおこし、冷蔵庫の鶏肉、スルメ、エビ、カルビを解凍し、鶏肉は串に刺してねぎまと皮焼き用に。タマネギ、ニンジン、ジャガイモを輪切りにして電子レンジでチ〜ン!後は焼きおにぎり用におにぎりを握り、ビールをクーラーボックスに入れて、うちの狭いベランダにテーブルと椅子を準備したら、いよいよ開店です。
他愛のない話題でも 「おつかれ!」の言葉で乾杯をし、夜風にあたりながら虫の鳴き声がきこえると、「も〜秋だねー」とか、今頃の時期になると、星が近くに感じられ、「もうすぐ冬だねー」など、季節を感じながら、ゆっくりと流れる時間を楽しんでいます。他愛のない話題でありながら、退屈でない空間がそこにはあります。
一緒になったばかりの頃には、私が先に始めたスノボーに誘ったり、多趣味の夫に付き合って釣りなどに出かけたことがありました。そうした機会もだんだん少なくなり、特に浮き立つような出来事があるわけでもない毎日ですが、「自宅の居酒屋」での話題は尽きません。
お互いの勤務時間、仕事の状況がわかるだけに、家の用事をやってほしい休みの日の朝など、少しでも寝ていたいだろうなと思うと、つい頼むのを控えたり、自分ではほとんどお茶など入れることのない夫に、特に不満を感じないのは、同じ職場での共働きの、メリットかしら、それともデメリット?