特別寄稿 「ふれ逢いステーション AUTUMN SPECIAL EDITION」に参加して
撮影:高岸恵子
プロデュース・サークル はっぴえんど 代表 石浦昭雄
「はっぴえんど」という名前で推測されると思いますが、私たちは大瀧詠一さんたちの「はっぴいえんど」が活動していた時代に音楽にはまった世代が集まって作ったサークルです。結成の目的は、富山県内のアマチュア演奏家の活動と発表の場の支援、地元アマチュア音楽の活性化です。 その活動の中で、「OTANI ふれ逢いステーション」のスタッフの方と知り合い、そのコンセプトが私たちのサークルの目的や願いと、かなり重なる部分があることを知りました。お互いの活動を尊重しながら、協力していきましょう、となったのは自然な成り行きでした。 地元有力メンバーがズラリ 今回「ふれステ」のSpecial Edition が行なわれ、スタッフとして協力させていただくことになりました。僕たちが担当したのは、場内整理のスタッフで、会場の空席に円滑にお客様をご案内する係りです。夕方、仕事を終えた僕達(僕と矢後ちゃん)は富山の教育文化会館へ向かいました。 教育文化会館に到着すると、もうすでに沢山のお客様が受け付け前にならんでいます。楽屋には県内の音楽仲間が勢ぞろいで最終チェックの真最中。よくもまあ、これだけのメンバーを揃えたなと感心することしきり。すぐさま客席に向かいました。 5時40分を過ぎると、すでにホール前は開演を待ち望んでいるお客でいっぱい。ほのぼのとした親子連れ、若いカップル、一見Jazz通の中年、仲むつまじい老夫婦、世代を超えた客層が妙に嬉しく感じました。予定より15分繰り上げて開場。開場と同時にお客様が入り込み、700席はみるみるうちに埋まっていきます。 身体や足が揺れている 6時半開演。期待を裏切らないゲストプレーヤーの演奏、期待以上の地元勢の演奏が、司会の岡本さんの軽妙な話術にのせられ、進んでいきます。即興演奏の醍醐味、前代未聞の大きなホールでのJam Session。多分、普段は特別JAZZを聞いていらっしゃらないと思われるお客様も、時間とともに目は輝きだし、やがてステージに釘付けになり、身体や足が揺れています。これまでいろいろな音楽に触れてきた僕にとっても、どれをとっても新鮮で、想像をはるかに超えたコンサートであり、おかげで最高のJam Sessionを堪能できました。 今回のコンサートはいつもと違った視点からみることができて、とてもいい勉強になりました。主催者、スタッフ、演奏者、リスナーが一体感となったコンサートの趣旨を全身で受け止めることができました。会場から出てこられたお客さんの表情や「ありがとう」の言葉に、例えようのないうれしさを感じたのでした。 今後の僕たちの活動にぜひ、生かしたいと思います。