特別寄稿
miwako アルトサックス奏者 高岡市出身
東京に音楽活動の拠点が移ってから7年の歳月が経ちました。でもいつも富山は心の中にあります。富山の人の情の厚さ、あたたかさは私の音楽の根源です。 第2回「OTANI PRESENTS ふれ逢いステーション」に出演させて頂いたときもOTANIの皆さんのお気遣いにふれ、富山人のあたたかさを再認識しました。この豊かな富山の風土をぜひ全国にも広めたいと強く思っています。 私は富山大学Love&Peace ジャズオーケストラというバンドでジャズを知りました。今生業としているサックスと出会ったのもこのバンドに入った時でした。 「Love&Peace」ジャズオーケストラ、文字通りバンドメンバーはお互いのことを思いやり、愛に満ちたバンドでした。このバンドは毎年東京で行われる山野ビックバンドコンテストで毎年受賞している実力あるバンドでした。サックス初心者で入部した私はなかなかステージに上がる事ができません。しかも5人しかサックス奏者はステージにのれないところ当時は10人もサックス奏者がいたのですから、競争は激しかったです。 管楽器の人は部室のある建物の外で練習していました。私も一日も早くステージにあがれるようにと夜遅くまで練習したものです。必ず練習につきあって下さる先輩方と一緒に、夜、お月様と街灯の明かりのもと譜面を練習したこと、今も忘れられません。 青春をかけた熱いサウンド 年一回のコンテストでの私たちのバンドの音は迫力がありました。富山から夜行バスに乗ってはるばる東京に行く訳ですからその音には「いってしまえ?!」っていう熱意とバンドメンバーが一丸となった青春をかけた思いがありました。 この富山大学Love&Peaceジャズオーケストラで培ったことを忘れず、今も音楽活動を行っています。 現在は自分を伝えたいという思いからオリジナルの曲を作っています。2007年11月にはオリジナル12曲をおさめたアルバム「いろは」が発売になりました。 その中の一曲「Pink Shrimp」は富山湾でとれる「しろえび」を歌ったものです。富山湾に春を告げるしろえび、たくさんの方に召し上がっていただきたいですね。“きときと”富山をぜひ知っていただきたいです。 「いろは」はファンのお孫さんの名前 「いろは」というアルバムはよく聴きにいらっしゃるご夫婦のお孫さんのお名前なのです。「いろは」ちゃんというご家族の中では初めての女の子がお生まれになることをお喜びになられたご夫婦から「みわちゃん、なんか曲書いて…」とおっしゃっていただきました。そして「いろは」という曲が生まれ、アルバムができました。 このご夫婦はアルバムが発売になるまでずっとお孫さんの親御さんにあたる息子さん夫婦にはアルバムを作っていた事を内緒にしてこられました。びっくりさせたかったのですね。この粋な計らいにレコーディングメンバー全員、燃えました。ご夫婦の思い、そしてレコーディングメンバーの熱い思いからできた音の玉手箱が「いろは」なのです。 これからも富山で培った心を大事に表現をして行きたいと思います。世界にはばたいて行きたいと思います。 (2008年5月23日富山市「Lush Life」にてすばらしいグループ「Jazz Crew」さんとライブをします。ぜひ皆さんいらして下さい。miwako)
『いろは』 歳を重ねても色あせないサウンド。音の『いろは』がここから始まります。「いろはちゃん」の誕生記念にサックス、フルート奏者miwakoが総力をかけた『いろは』ここに誕生!! 曲目 1 いろは 2 Come To Life 3 Pink Shrimp 4 Samsara 5 The Friction 6 Vaguelette d'Automne 7 Spring 8 Swiss Miss 9 お泣き 10 Dawn Break 11 Fabulous Child 12 Cassy all tunes composed by miwako ¥2500円