8月8日は「親孝行の日」(パパ、ハハ)
製造部製綱課 ハンドルネーム プッシュアップ
去年のお正月、実家に帰省したときに弟と酒を酌み交わしながら、「いままであまり親孝行らしいことをしていないし、夏あたりに両親を温泉旅行に連れて行こう」という話になった。両親にその話をすると、大変喜んでくれた。 せっかくの旅行なので両親も孫の顔を見たかろうと、自分の子供たちも連れて行くことにした。弟に至っては、なんと奥さん方のご両親も誘った。弟にとってはダブルで親孝行できる絶好の日と、一石二鳥をねらったらしい。というわけで、最初は「親孝行のため」だった旅行の計画が、結果的に家族そろっての旅行となってしまった。 旅館について、部屋でくつろぎ、温泉で疲れを癒し、美味しい夕食を満喫した。考えてみるとこれだけ揃っての旅行というのも、久しぶりだったかもしれない。子供は子供同士で仲良く遊んでいたので、久しぶりに両親との会話に花が咲いた。(弟夫婦の両親には多少気遣いをさせたかもしれない。) 最近親父と話していないな 夕食後、親父をさそってもう一度温泉に入り、話をしながらお互いの背中を流し合った。「最後に親父の背中を流したのは何歳の時だったかな。一緒にお風呂に入ったのもひさしぶりだよね。」などと話しながら「そう言えば、最近親父とはあまり話していないな…」そんな思いがふと頭をよぎり、親父の背中を流す手に自然と力が入った。 弟とも久しぶりに酒を飲みながら、小さい時の思い出話などで盛り上がった。親父の肩をトントンたたいている子供たちを眺めて、自分達の子ども時代のことが思い出された。 私の親は自営業で仕事が忙しかったため、家族そろって一緒に出かけたりした記憶があまりない。しかし実際に自分が親になってみて、当時の両親の大変さが身にしみてわかるようになった。時間が取れればなるべく子供と一緒にいて遊んであげようと思うのだが、なかなか難しい。だからこそ今、両親には感謝の思いでいっぱいなのだ。 翌朝、両親を実家に送ったが、別れ際の笑顔の中に、なんだか疲れたような表情が気になった。 最近になって読んだ、『親孝行プレイ』という本によると、両親と一緒に家族旅行に行くのは考え物だとあった。親父ごめんよ、次回はもっとくつろげるように両親だけの旅行をプレゼントするよ。 けど、今回の家族大旅行は、これはこれで、楽しんでくれたのでは、と思っている。旅行中の親父たちのあの「笑顔」を信じているよ。