特別寄稿
今年の県内POPSシーン
| 年代、ジャンルなど 多彩に展開 |
 |
|
プロデュース・サークル |
私の主宰する「はっぴえんど」というサークルは、県内で意欲的に活動するアマチュア・ミュージシャンたちに、発表の機会をプロデュースすることで、活性化と育成をはかろうという趣旨で1998年に発足させました。
この趣旨は「OTANI ふれ逢いステーション」のコンセプトとも共通する部分があり、お互いに協力し合って地元の音楽シーンの活性化のために活動してきています。
この一年を振り返ると、県内のアマチュア・ミュージシャン達の積極的な自主CDリリースが目立ちました。そこで、私が期待を込めて注目しているCDを紹介します。
【MOVEMENT】
昨年12月リリース、アルバムタイトル『MOVEMENT』
話題のスーパーユニットです。
昨年末に聴いた時は、テクニック、センス、ライブ・パフォーマンスに圧倒されました。
メンバーは金沢出身、バークリー音楽大学から昨年帰国した若きキーボード奏者、佐野観。
僕が大好きな、富山の音楽界をリードするギタリスト、地主直之。
ファンキーでダイナミック、とにかく「魅せる」ドラマー、ヤチシンヤ。
３人の才能が織り成すサウンドはベースレス（Bass音はキーボードが担当）だということを忘れてしまう程、素晴らしく、演奏はエキサイティング。全員、テクニックはアマチュアの水準をはるかに超えています。
【theater】
今年9月1日リリース 通算2枚目
アルバムタイトル『theater Ⅱ』
相変わらず、期待を裏切らない音を創りました。
彼等の上質なPOPサウンドに惚れて、「はっぴえんど」が企画しているライブシリーズ「解体新書」でも、第1回目から出演してもらっています。
特に、バンマス中山さんのアレンジがすばらしく、ライブでも完成度の高い音を聴く事ができます。
2001年から、中山岳護（Key）、yasuco(Vo)のお二人が中心となって結成し、そこへDrum、Guitar、Bassが加わってバンドとしての活動を開始しました。
このアルバムは全11曲ですが、2曲目に納められている「春夏秋冬」はFMとやま局の、9月、10月の「インディーズ・アーティスト・ピック・アップ」に選ばれています。
11月2日にはマリエとやま「オルビス」で、ワンマン・ライブも企画されています。
【CHOKKAQ】
2枚目のアルバムタイトルは 『Stand By Me』
フロントのヴォーカルが男性二人＋女性一人で爽やかなコーラスを聴かせてくれます。ストレートなサウンドは聴いててワクワクするほど、期待のPOPSバンドです。
今年からDrumsにヤチシンヤ（先に述べた「MOVEMENT」のドラム）が加わって、更にサウンドがタイトになりました。
ヴォーカルのtakaの曲はバラードからPOPS、ラップまで多彩で、音楽性の豊かさを感じます。
Band構成は女性Vo、G・Vo男性２人、Key、Bass、Drum の６人編成です。とても、明るく楽しみなBANDです。若い人たちの間でも、人気が広がっています。
【Remina】
自主CD２枚目となる 『Twinkle two heart 』
若干17歳、歌って踊れる期待のソロ・シンガー。昨年から注目していた逸材です。
彼女がステージに立つだけで、場内は華やかに盛り上がります。歌唱力はすばらしくオーラがあります。バックの音源は打ち込みですが、特に伸びやかな声は、聴くものに感動をあたえます。
今、中・高校生に人気が沸騰中！彼女からはしばらく目が離せません。
【Free Soul Garden】
待望のアルバム『blossom』
僕が待ちに待ったスーパー・パワフル・ヴォイス、和田リナ率いるBANDです。
炸裂するツインリードギター、ストレートでダイナミックな演奏が持ち味。16ビート・サウンドに乗って、シャウトするリナ。体が自然に動くのを感じます。これからＢＡＮＤを目指す若人の刺激となること間違いなし。
メンバーはVo、Guitar×2、Bass、Drumの5人です。
【Teruko kawate】
今年７月にリリース
アルバムタイトル『Good Night』
これまでご紹介したアルバムとは、ちょっと違って、人生の味わいを感じさせるサウンドです。
まずTerukoさんの紹介ですが、ごくごく普通のOL女性。仕事が忙しくて、なかなかコンサートが出来ない状況ですので、せめてCDでお聞きいただければと思い、わたしから話を持ちかけ、彼女のメモリアル・アルバムとしてCD制作を昨年12月にスタートしました。限られた時間のなかで半年かけて、アルバムが完成しました。
伴奏は僕のお気に入りの地主直之さん、大橋俊希さんのギターです。
彼女の歌うビートルズ・ナンバーは、もう彼女自身の歌のように聴こえてきます。伴奏もシンプルでとてもジャジーで素敵なアルバムに仕上がっています。
残念ながら一般に市販されていませんが、「Terukoの会」に入会すると会員証代わりにアルバムが入手できます。彼女のアルトヴォイスは本当に癒されます。必聴の価値あり、お薦めの一枚です。
まだまだ、注目しているユニットやアーティストもいますが、また機会をみてご紹介しますね。本当にこれからますます活性化が期待できる富山のPOPSシーンです。
<ページ先頭へ>
