ふと11月のカレンダーを見ていると、8日は「いい歯の日」だそうです。はて？私は、「良（4）い(1) 歯(8)」で4月18日と記憶していたのですが。よく調べてみると、平成5年に日本歯科医師会が、「11(いい)8(歯)」ということで11月8日を「いい歯の日」に制定し、同時に4月18日も同じように歯をいたわる日と決めたようです。年に2回歯を意識できる日があるというのは、とてもよいことですね。

　ところで、この「いい歯の日」をネットで調べているときにたまたま目にした言葉に興味を覚えました。程よく茹であがったスパゲッティのことをal dente（アル・デンテ）と言います。この「dente」は「歯」の意味だそうです。「al」は英語の「to」に当たるイタリア語の前置詞ですから、適度な歯応えのあるパスタの茹で具合の意味になったのだそうです。
　また、英語の「タンポポ」は「dandelion（ダンデライオン）」といいます。こちらはフランス語の「dent de lion（ダン・ド・リオン＝ライオンの歯）」に由来するそうで、タンポポの葉っぱのギザギザがライオンの鋭い歯を連想させるからだそうです。

　歯科医の友人と家族ぐるみで
　
　さて、歯といえば虫歯、子供のころは虫歯が痛くなると「今治水（コンジスイ）」を詰めてもらったことを思い出します。そういえば、今治水って今もあるのでしょうか？黄色の薬剤をしみ込ませた綿球を虫歯の穴に押込むのですが、これが効くんです。舌に触れるとちょっと苦く、しびれる感じがします。子供の頃、虫歯で歯が痛いと、親は決まってこの「今治水」をつけてくれました。当然、次の日には歯医者に行くのですが、応急処置には最適でした。
　我が家の子供たちはというと、「今治水」の常備は今のところ必要ありません。時たま、学校の検診で治療カードをもらって来ることがあります。そんなときはすぐに歯科医をやっている友人の所へ連れて行きます。その友人とは家族ぐるみの付き合いで、子供も小さい頃から知っています。そのおかげで歯医者への恐怖心も少なく、治療も案外すんなり終わるので、親としてはとても助かっています。
　
　虫歯は風邪などの病気と違って放っておいても治りません。早めに歯医者に行って治療することが大切。最近の歯医者では治療だけでなく、歯の磨き方、歯茎のマッサージ方法なんかも教えてくれるのだそうです。丈夫で健康な歯を保つには、年に2回の記念日だけでなく、毎日の歯磨きと定期健診を心がけたいものです。