9月23日はテニスの日
製造部圧延課 ハンドルネーム 軟球追人(10代・男性)
私は小学校の時から、中学校ではソフトテニス部に入部しようと決めていました。家の近所のテニスコートで、私が入学する中学校のテニス部員がサーブ練習をしている姿がとても格好良く、憧れたのがきっかけです。 中学校に入学し、めでたくソフトテニス部に入部しました。「新品のラケットとユニフォームを着て、早速サーブ練習かな?」と、そんな花の部活動生活を夢見ていたのです。 しかし現実は違いました。入部早々、校舎の外周を何十周も走るような基礎トレーニングや、球拾い、コート整備のような雑務などがほとんどで、思い描いていたイメージとはかけ離れていていました。早く先輩のようにコートで練習したいという思いが募る一方でした。それから数ヵ月後、 ようやく本格的に先輩達に交じって練習をさせてもらえるようになりました。 まぁ今思えば、入部して早々にコートで打たせてもらえるなんて考えられないことだと笑ってしまいますが(笑) あともう一歩だった引退試合 時は流れ、迎えた3年生の地区大会。勝てば県大会に進めますが、負ければ終わり。つまり、引退試合にもなりうる試合です。奮起した僕らのペアは、出場した個人戦で、苦戦しつつもなんとか勝ち進んでいくことができました。 4回戦目、勝てばベスト16に入れる大事な試合です。ゲーム終盤、1点取ってはまた取られる展開が続きました。5対6で1点負けていましたが、「まだチャンスはある!」と信じ、諦めずに球を追い続けました。しかし、相手がライン際のきわどいところめがけて打った球に手が届かず、そのポイントが決勝点となり、私たちは試合に負けてしまいました。 あれから3年、仕事の帰り道にふと車窓からコートを見ると、夕日に染まった後輩たちが球を打っています。私はその姿を見るたびに、部活に明け暮れ仲間達と汗を流した日々のこと、最後の試合でのちょっぴり苦い思い出がよみがえります。 私たちが叶えられなかった県大会出場を、彼らにはぜひ実現してもらいたい。そんな思いで今も陰ながらエールを贈っています。