特別企画
平成17年の11月1日に、それまでの5市町村が合併して「射水市」が誕生し、この11月で、満5周年を迎えます。当社の社員の中で、射水市に住むAさん(女性)に、「ふるさと射水市」について語っていただきました。 編集部(以下、編):早速ですが、Aさんのお住まいは? A:旧新湊市の万葉線沿いです。旧町は海沿いですが、私が住んでいるところはまだ新しい町なんです。私は生まれてから今までこの町に住んでいます。周りの友人も、例えば進学して一旦県外に出ても、またこの町に戻ってくるパターンが多いです。 編:何かしら惹かれるものがあるのでしょうね。多くの市民が感じる「射水市の魅力」に迫っていきたいと思います。
バラエティに富む自然環境
A:射水市の自然環境はバラエティに富んでいます。新湊地区は海に面していますし、小杉地区や大門地区には山、大島地区には川、下村地区には見渡す限り広がる田園がありますからね。 最近生活環境として注目されている「里山」は地域の財産ですよ。住むのには最適。こうした環境の良さは、何より「食べ物のおいしさ、食材の豊富さ」にあらわれますよね。食卓に並ぶ地の食材で、季節の到来がわかる。筍料理やフキノトウがならべば「春が来たんだ〜」、秋はカニや柿(柿は母の実家が大門なので、毎年採りにいく)、鰤起こしがあると冬が来たな、というふうに。秋になるとテレビの全国ニュースに流れるらしいですが、小学校の給食に、一人1杯ずつ、カニが出るなどというのは、他にないでしょう? それと、富山県全体にも言えることですけど、自然災害が少ない。都会のような刺激はないけれど、暮らすには最適な場所です。 編:そうですね!「季節の食材」って所は、まったく同感です! 私も一度、県外の都会暮らしの経験がありますが、外に出てみると、それがすごくわかります。それから帰ってきて、なんとなく感じたのは、人の温かさなんですが。
祖父母や地域との密なつながり
A:ご近所さんとの交流が深いと思いますよ。どこか旅行に出かけても、おみやげなどはご近所さん分も購入し、おすそわけするなんてことも、自然にやってます。奥さん方が道端で世間話をする風景も見られますし。 朝、小学生達が登校するとき、ご年配の方が交差点で交通整理をしておられます。 メディアなどで核家族化の問題も目にしますが、射水市はまだまだ同居も多いし、別々に住んでいてもだいたい近所にいて、両親が共働きの家庭の場合、下校した子供の夕食などの世話をしてくれる。孫の手を引くご年配の方の姿もよく見ますよ。 私も子供の頃は親が共働きだったので、学校から帰ってくると祖母と過ごすことがしょっちゅうでした。一緒にすり鉢でごますりをしたり、梅干を漬けたりした。祖母の味はオリジナリティーあふれるものが多かったです。土地柄、魚料理が多かったですよ。…さっきから食べ物の話が続きますが(笑) 編:私も食べることが好きなので、つい(笑)。食材が豊富な土地柄にもよるんでしょうね。
お年寄りと子供にやさしい町
編:市の施策なども、年配者への配慮が進んでいますか? A:お年寄りの多い町だからこそ、お年寄りには親切。コミュニティバスも発達していて、病院前やスーパー前に停車してくれます。 子供に対しての制度も手厚いと思います。医療費が中学3年生まで無料っていうのは、親御さんにしてみたら、安心ですよね。 編:Aさんの「ふるさとへの思い」が、よく伝わりました。 A:ようやく5周年、まだ若い。今後、10年、20年と年数を重ねていくなかで、地域の活性化はして欲しいと思いますが、昔ながらの良いところは今までのままに、受け継いでいきたいです。
■参考資料
現射水市=旧5市町村の 「伝統行事・観光スポット」 (編集部調査)