編集部 かほり
子供の頃にみた、あるいは読んだ作品に大人になってからもう一度触れると、子供の頃にはわからなかった作品の魅力に気付くことはありませんか? 「モチモチの木」という絵本があります。斉藤隆介さんの有名な作品なので、読まれた方もいらっしゃると思います。私が初めて読んだのは小学生のとき。当時は何を感じていたかはあまり覚えていませんが、明かりのともった「モチモチの木」の絵の迫力がずっと記憶に残っていました。 だからでしょうか?先日、射水市大島絵本館に行く用事があり、何百冊もある絵本の中から真っ先に手に取ったのがこの絵本でした。切絵の迫力と美しさ、独特な言葉の言い回しには懐かしさを感じましたが、子供の頃にはわからなかった物語の奥深さに気付き、引き込まれてしまいました。 私の中では「読み返したい絵本」の上位に入る作品です。